多重債務者とその支援者でつくる「福井クレジット・サラ金・悪徳商法被害者の会(福井まんさくの会)」は25日、臨時総会を開いて会の活動休止を決定する。2007年の発足以降、約500人の多重債務者が、払いすぎていた利息を貸金業者から取り返すなどして、生活再建への道筋をつけた。新たな入会者が減り、福井県内の相談窓口が充実したことなどから活動をいったん終え、会の在り方を見直す。(小林真也)
同会は、多重債務者の再起を支援しようと、県内の弁護士や司法書士の有志が07年1月に立ち上げた。
週2回の相談会や月2回の勉強会に県内の多重債務者が集い、知恵を出し合ったり、弁護士や司法書士から助言を受けたりして債務整理の方法を模索。利息制限法の上限金利を超える「グレーゾーン金利」で貸金業者に払っていた利息を返すよう業者と交渉して取り戻すなどして、生活を立て直してきた。
債務整理を終えた会員が増えるにつれて、相談会の参加者や新たな入会者は減った。10年にはグレーゾーン金利が撤廃され、自己破産など法的手続きによる解決が必要なケースが増えたという。
福井弁護士会や県司法書士会の無料法律相談など、多重債務の相談窓口が充実したこともあり、相談会と勉強会の活動を休止して、福井市春山1丁目のビル一室に構えていた事務所を引き払うことにした。
事務局次長の浅井(あざい)正勝司法書士は「当事者同士で相談したり勉強し合って、自分たちの力で問題を解決することが会の趣旨だが、グレーゾーン金利で借金していた人の割合が減り、当事者で助け合うことが少なくなった」と話す。「相談や入会者は減ってきているが、それでも年に100件の相談があり、多重債務問題が解決したわけではない。当事者にどういう支援をしていくべきか、一度立ち止まって練り直したい」としている。