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勝山から世界最古のスッポン化石 恐竜博物館が発見、中国出土より古く

(2017年4月21日午前7時10分)

拡大 福井県勝山市北谷町で発見された世界最古のスッポン化石(福井県立恐竜博物館提供) 福井県勝山市北谷町で発見された世界最古のスッポン化石(福井県立恐竜博物館提供)


 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)は20日、約1億2千万年前の白亜紀前期の地層「手取層群北谷層」(同市)で掘り出されたスッポンの化石が、世界最古であることが分かったと発表した。現在のスッポンの形態的特徴と変わらず、1億年以上姿を変えず、東アジアから世界に広がっていったことも明らかになった。

 同館の薗田哲平研究員(32)らが古脊椎動物学会(米国)学術誌での掲載を前にネット上で論文を公開した。

 化石は第1次〜3次恐竜化石発掘調査(1989〜2010年)で発見されたカメの甲羅や上腕骨、骨盤の一部。薗田研究員が東京大、早稲田大と共同で解析したところスッポンの特徴と一致、発見した地層から世界最古と分かった。スッポンの最古の化石は中国で数年前に発見された白亜紀前期のものだったが、それよりもわずかに古い年代ということが確認された。

 白亜紀前期のスッポン化石は東アジアでのみ見つかり、ヨーロッパや北米は新しい地層から発見されている点から東アジアから世界中に分布が広がっていったことが研究から判明した。

 薗田研究員は「白亜紀中期になるとベーリング海でも温暖化が進み、(自分で体温の調節ができない)変温動物のカメでも北米に渡ることができたとみられる。当時の気候が重要な役割を果たしたのではないか」とみている。

 また化石の特徴として▽甲羅の周辺にある骨板、甲羅の表面を覆う硬い角質層が見られない▽甲羅の断面の構造がスッポン特有の合板状構造―などがあり、現在生息するスッポンの姿と形態学的、組織学的に大きな差がなく「ほとんど姿を変えずに生き延びてきた」(薗田研究員)とみている。

 見つかった化石のうち6点を20日から同館特別展示室で公開。5月7日まで展示する。

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