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農地を違反転用して太陽光発電 3000平方メートル、復元指導

(2017年3月9日午後0時00分)

拡大 農地の違反転用部分が含まれている太陽光発電施設=福井市菖蒲谷町 農地の違反転用部分が含まれている太陽光発電施設=福井市菖蒲谷町


拡大 太陽光発電施設 太陽光発電施設


 福井市菖蒲谷町の太陽光発電施設が、農地の無断転用を禁じる農地法に違反し、用地の一部が農地名目のまま整備されていることが8日、市農業委員会への取材で分かった。同委は同日までに土地の所有者に対して、農地に復元するよう指導書を送付した。また、この転用について、地元市議が違法と認識した上で「以前は可能だったのに、なぜ今回は建設後に地目変更できないのか」と同委に問い合わせていることも分かり、混迷を深めている。

 農地が違反転用されていたのは、同市菖蒲谷町で太陽光発電施設が整備されている土地の一部で、約3033平方メートル。同施設は、用地の複数の地権者による山林開発組合が土地をとりまとめて業者に貸与、業者が整備した。

 同委によると昨年7月、法務局から、同施設用地の地目変更に関する問い合わせがあり、8月に調べたところ、既に同施設が整備され、違反転用状態であることが発覚した。

 この転用に関し、谷本忠士市議(77)=一真会、菖蒲谷町=から9、10月に複数回、対面や電話で同委に問い合わせがあった。同委では「谷本市議から、法務局の照会があれば『地目変更が可能』という回答をするように、との働きかけを受けた」などと記録していた。谷本市議は福井新聞の取材に対し「以前は転用後の地目変更が認められたのに、今回はなぜ認められないのか理由を問いただした。働きかけはしていない」としている。

 同委は今年1月、違反転用された土地の所有者16人に対して農地への復元を求める指導書を送付した。違反転用した農地は、同施設の敷地の部分部分に入り込んでおり、復元は事実上困難とみられる。

 同委は「法に照らすと、地目変更は認められない」と指摘。谷本市議は「農地法上は違法行為だったと認識しているが、悪意のある転用ではなく地元は困惑している」と話している。

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