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2市の境界またぐ駅 三十八社駅(福井市下江尻町)

(2008年7月10日午前11時18分)

拡大 ホームの奥は福井市、手前は鯖江市。両市にまたがっている福井市下江尻町の三十八社駅 ホームの奥は福井市、手前は鯖江市。両市にまたがっている福井市下江尻町の三十八社駅


拡大 三十八社駅の地図 三十八社駅の地図


 鯖江市の鳥羽中駅を出発した下り電車は、左に大きく90度カーブし北に向きを変える。浅水川の鉄橋を渡り車窓から右側の文殊山を眺めていると、福井市の南端の駅、三十八社駅に到着。複雑に入り組んだ鯖江市と福井市の境界線に張り付いたような位置に駅は存在する。駅舎は福井市、ホームは両市にまたがっている。

 福井鉄道の記録によると三十八社駅ができたのは1935(昭和10)年。しかし駅名の由来と見られる福井市三十八社町は、同駅から下江尻町を挟み約1キロ北に位置する。なぜか。

 福鉄に40年近く勤めた中村美代子さん(79)=三十八社町=によると、最初の駅舎は現在地から約1キロ北の三十八社町近くにあった。その駅に雷が落ち、再建を目指していたが、土地がらみの問題で現在の場所に移転したのだという。

 現在、無人駅で駅舎は使われていない。同駅南西には、鯖江市鳥羽2丁目の新興住宅が立ち並ぶ。のどかな田園風景が広がる東側一帯も含め、鯖江に取り囲まれるように位置している。

 昨年度の利用者は2万人強。通勤・通学定期の利用者は約1万3500人で、福鉄の駅では最も高く7割弱を占める。数としては決して多くはないが、会社員や学生の足としては欠かせない駅になっている。

 「福井に行くにも鯖江に行くにもよく乗った」と振り返る84歳女性(鯖江市鳥羽2丁目)。「車に乗れない学生のためにも大切。あるものは無くさないでほしい」と話す。小さい駅だが、二つの市を結ぶ“くさび”の役目を果たしている。


 

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