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敦賀以西ルート、綱引き激化 北陸新幹線、年内決定予断許さず

(2016年10月27日午前7時00分)

拡大 石井国交相(中央)に小浜・京都ルートの年内決定を求める要望書を手渡す西川知事(右から2人目)=25日、国交省 石井国交相(中央)に小浜・京都ルートの年内決定を求める要望書を手渡す西川知事(右から2人目)=25日、国交省


 北陸新幹線の敦賀以西を巡り、小浜・京都ルートなど3案の国土交通省による調査結果を待って与党の議論が本格化するのを前に、沿線自治体の綱引きが過熱している。26日には舞鶴ルートを要望する京都府の同盟会などが東京で総決起大会を開催。米原ルートを主張する滋賀県も、独自試算を公表して巻き返しに必死だ。福井県が求める小浜・京都ルートが頭一つ抜けているとの見方もあるが、年明けの衆院解散をにらんだ政局が絡み、年内のルート決定は予断を許さない状況となっている。

 ■舞鶴ルート

 26日夕、衆院第1議員会館1階多目的ホールは国会議員や首長ら約200人でびっしり埋め尽くされていた。舞鶴市など京都府北部7市町と、関西文化学術研究都市を通る京都―新大阪の南側ルートを求める京都府南部12市町村の同盟会、山陰新幹線の早期実現を要望する関西、中国地方の47市町村が合同で総決起大会を開いた。舞鶴市に北陸新幹線の駅ができれば、山陰新幹線に有利に働く―との思惑が県境を越えて一致した形だ。

 京都府の山田啓二知事は「日本海側の国土軸実現のため、舞鶴ルート実現を」と訴えた。与党敦賀以西検討委員会委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)も「公共事業費を増額すれば、北陸新幹線と山陰新幹線は20年以内に完成する」と持論を展開した。

 山陰新幹線を実現する国会議員の会のメンバーも多数参加した。会長の石破茂前地方創生担当相(鳥取1区)は「大阪まで手っ取り早くつなげる方法はあるが、それが果たして日本のためになるのか」と力を込めた。同会の最高顧問は安倍晋三首相(山口4区)。高村正彦自民党副総裁(同1区)、細田博之党総務会長(島根1区)も名を連ねる。福井県選出議員の一人は「圧倒的な政治力だ。向こうが結集したらひとたまりもない」と表情を曇らせた。

 ■米原ルート

 滋賀県は9月末以降、米原ルート実現へ攻勢を強めている。建設期間や工費、利用者数などから米原ルートが最も投資効果が高いとする独自試算を公表。県と18市町、経済界などで同盟会を結成した。 10月19日に中央要請を行った三日月大造知事は「リニア中央新幹線が2027年に名古屋まで先行開業する。北陸、中京、近畿圏の結節点として、米原につなぐのがいい」と訴える。

 県境を越えた連携も模索している。三日月知事は、石川県会の米原ルート決議を主導した自民党石川県連会長の福村章県議と会談し、支持拡大に向け協力を確認し合った。

 ■小浜・京都ルート

 「小浜・京都ルートは、工事費が安くて早く完成し、料金が安く移動時間も短い。福井県民が40年以上にわたって要望している正式なルートを年内に決めてほしい」。西川一誠知事は25日の中央要請で、石井啓一国交相にルートの優位性と歴史の重みを訴えた。

 1973年に決定された整備計画では、敦賀−大阪間は小浜市付近を通過することが明記されている。運行主体のJR西日本が提案しているルートであることも強みだ。

 ただ舞鶴、米原ルートを求める京都府、滋賀県の動きが活発化していることを受け西川知事は同日、記者団に対して「適宜必要に応じ、要請活動をスピーディーに展開していく」との考えを示した。

 最大の懸念は年明け解散の観測が高まり、結論が先送りされることだ。「一気に決めないと、沿線自治体の綱引きがさらに激しくなり、調整が難しくなる」と、県選出国会議員の一人はみる。西川知事は24日の定例記者会見で「年内に一日でも早く」と政治の約束を守るように求めた。



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