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原発事故時の重作業用パワースーツ 試作機、改良重ね美浜配備目指す

(2016年3月9日午後5時00分)

拡大 原発事故時などの重作業に対応する「パワーアシストスーツ」。新年度、福井県美浜町の原子力緊急事態支援組織の拠点施設で実証試験を行う 原発事故時などの重作業に対応する「パワーアシストスーツ」。新年度、福井県美浜町の原子力緊急事態支援組織の拠点施設で実証試験を行う


 原発事故時に現場の作業員の力を補助する「パワーアシストスーツ」。福井県の支援を受け、福井大や県内企業などが試作機を開発し、新年度に実証試験に入る。偵察用ロボットを背中に担いで運ぶなど、重い物の運搬を補助するのが特徴。12月に美浜町に完成する原子力緊急事態支援組織(原子力レスキュー)の拠点施設で試験運用や改良を重ね、実用化を目指す。

 アシストスーツ開発は、県のエネルギー研究開発拠点化計画に位置付け、2013年度から取り組んできた。三菱重工と日本原電が下半身部分のアシストスーツを担当。下半身と組み合わせる上半身部分は、県の委託を受けた福井大や越前市に支社を持つアクティブリンク(本社奈良市)などが開発した。

 アシストスーツの下半身部分は両脚や腰をサポートし、上半身部分は背中の箱状の機器でロボットなどをつり上げることができる。上下を装着すると、重さ30キロのロボットを背負っても5キロ程度の重さにしか感じないという。リチウムイオン電池で駆動し、連続約30分間使える。

 原発事故時に重い放射線防護服を着た上に装着して重作業したり、遠隔操作の偵察用ロボットを現場近くに運搬するなど、さまざまな使い方がある。まだ歩行はぎこちないが、人のはや歩きと同程度の時速4キロで動作できるように改良を重ねる予定だ。

 また、アクティブリンクなどは本年度、物をつまむアームが付いた上半身部分のアシストスーツも開発。緊急時に原発内の配管のバルブを開閉したり、鉄板などの重量物の運搬をアシストする。県は、いずれの試作機も美浜町に整備中の電気事業連合会の原子力レスキューに将来配備したい考え。新年度は実証試験を行い、実際の現場で使う際の課題を見つけ改良していく方針。

 開発に携わったアクティブリンク福井支社の田中一成支社長(58)は「原発の非常事態の備えとして必要。福島第1原発の廃炉作業での使用も目指していきたい」と話している。


 

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