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再稼働差し止め仮処分の判断基準は 高浜と大飯原発、14日に判断

(2015年4月12日午前7時05分)

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)と大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働差し止めを福井県の住民らが求めた仮処分で、高浜3、4号機についての決定の判断を14日、福井地裁が出す。地震に対する安全対策などが判断の基準になるとみられる。仮処分の決定は即効性があり、住民側の申し立てを認めた場合、司法判断で原発を稼働させない全国初のケースとなる。

 地裁は審尋で、基準地震動(耐震設計の目安となる地震の揺れ)の引き上げに対する耐震工事や免震重要棟の有無などについて、双方に意見を求めており、原発の安全性などが争点になるとみられる。

 仮処分は通常の訴訟で争うと日数を要するため、当事者の権利を守るため暫定的に行う手続き。保全すべき権利の存在と保全の必要性があると判断されれば申し立てが認められる。

 今回、住民側が主張する保全すべき権利は「人格権の妨害予防請求権」。大飯原発3、4号機の運転差し止めを認めた昨年5月の福井地裁判決を引用し「250キロ圏内の住民の人格権が侵害される具体的な危険がある」としている。「再稼働は時間の問題であり、原発が運転すれば福島原発事故のような具体的な危険が顕在化する」として保全の必要性を訴えている。

 一方、関電側は原発で事故が起これば危険があるのは当然の前提とした上で、「適切に管理できるかが判断されるべき」と主張。地震や津波などの安全対策を十分に行っているとし「放射性物質が異常に放出するような事故が起きることは考えられない」と反論している。

 3月11日に開かれた仮処分申し立ての第2回審尋で、地裁の樋口英明裁判長は高浜原発について「判断する機は熟した。決定を出す」として審理を終えた。住民側弁護団は「緊急性が高まっていると判断した」とみている。

 14日の判断決定を前に、住民側弁護団は「仮処分が認められることを確信している」、関電は「専門的知見を踏まえた公正な判断をしていただきたい」としている。

 裁判長の樋口氏は大飯原発3、4号機の運転差し止めを認めた地裁判決を出した。1日付で名古屋家裁に異動したが、名古屋高裁が福井地裁判事職務代行を発令し、引き続き担当する。

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