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高浜原発再稼働へ県の判断注目 関電は計4基の年内再稼働視野

(2017年3月29日午前7時00分)

拡大 再稼働が認められた高浜原発3、4号機(手前)。安全総点検の結果を踏まえた福井県の判断が注目される 再稼働が認められた高浜原発3、4号機(手前)。安全総点検の結果を踏まえた福井県の判断が注目される


 稼働中だった関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)を、司法が仮処分判断で停止してから1年あまり。大阪高裁は28日、再稼働を認める判断を下した。福井、大津地裁で判断が二転三転する紆余(うよ)曲折を経たが、高裁の“お墨付き”を得たことで高浜、大飯計4基の年内再稼働が視野に入った。関電は高浜原発構内の大型クレーン倒壊事故を踏まえた安全総点検を福井県に報告後、速やかに再稼働したい考えだ。立地の高浜町と県議会が静観する構えの中、県の判断が注目される。

 大阪高裁の決定後、大阪市の本店で会見した岩根茂樹社長は「再稼働のスタートライン」と歓迎。時期は未定としながらも「安全最優先で、立地地域のご理解を賜りながら、再稼働に向け、準備を進める」と強調した。

 高浜3号機は新規制基準施行後、九州電力川内1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に次ぐ全国3基目として、2016年1月に再稼働した。しかし、発電開始からわずか39日で、大津地裁が運転差し止めを決定。全国で初めて運転中の原発が止まった。

 この1年、関電は「安全が確認されたプラントは一日も早く再稼働したい」との姿勢は一貫して変えていない。年内4基の再稼働を目指す関電にとって、高裁の判断は試金石だった。高浜3、4号機2基が動けば、1カ月当たり70億円程度の収支にプラス影響があると試算しており、電気料金引き下げを見据える。

 高浜3号機は昨年1月の再稼働時、年末年始の休みを含め燃料装荷から原子炉起動まで36日間かかった。この工程を単純に当てはめると、4月上旬に福井県が容認すれば、ゴールデンウイーク付近での再稼働が可能となる。ただ、長時間労働で社員の自殺者を出したことや働き方改革の観点で、連休中に作業するかは経営判断になるという。

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