福井県の総合ニュースサイト


全国の速報

福井のニュース  動画ニュース

石塚運昇さん安済知佳さんに聞く ジョジョとユーフォ好演の声優

(2016年1月1日午後5時20分)

拡大 石塚運昇さん(左)と安済知佳さん=東京都内 石塚運昇さん(左)と安済知佳さん=東京都内


 国内外で広く支持される日本のアニメ。その最前線で、福井県出身の石塚運昇さん、安済知佳さんが声優として活躍を続けている。昨年、石塚さんは人気漫画原作の「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」でジョセフ・ジョースター役、安済さんは高校吹奏楽部の青春を描いた「響け! ユーフォニアム」で高坂麗奈役をそれぞれ好演、アニメシーンを沸かせた。2人に、声で演じることへの情熱や、ふるさと福井への思いを聞いた。

 ―お二人とも昨年はイベント出演も多く大活躍でした。「ジョジョの奇妙な冒険」(以下ジョジョ)「響け! ユーフォニアム」(以下ユーフォ)は演じてどうでしたか。

 石塚 「ジョジョ」はオーバーな演技が多い作品でした。リアルな芝居が割と好きなので最初は戸惑いました。声優歴30年を過ぎましたが、こんな演技の在り方もあるんだと再認識しましたね。

 安済 「ユーフォ」は吹奏楽部の情景がとってもリアル。私が演じた高坂麗奈はクールなキャラと聞いていたんですが、シナリオを読むと全然そんなことない。ただただトランペットしか見えていない、一途な熱い思いが伝わってきました。その感じたままを演じてみたんです。

 ―声優という仕事を選んだ理由は。

 石塚 簡単に言うと生活のため(笑)。20代は劇団で芝居をやって、30歳を過ぎてもバイト暮らし。将来に不安を感じていた時期にバイト先でスカウトされた。僕は声優なんて絶対向いてないって思いながらやっていた。でも40代で「マクロスプラス」「カウボーイビバップ」というアニメ作品に出合った。監督、音楽、脚本…才能の塊みたいな連中が集まって、議論しながら作った。それが面白かった。それから本格的にアニメをやってみようかと。

 安済 小学生の時、地元合唱団のミュージカルで「赤ずきん」のオオカミ役をやりました。しっかり演技指導してもらって楽しかった。お芝居で生きていけたらいいなぁってぼんやり思っていたら、母が声優という職業を教えてくれたんです。私が女でも少年役をやれたり、動物役をやれたり、すごいなって。これは一生やっていける道だって思いましたね。

 ―声優のやりがい、難しさは。

 石塚 役を与えられたとき「このキャラクターはどんなしゃべり方をするんだ?」と考えるんだけど、これには正解がない。だから難しい。普段から人間観察を欠かさず、自分の引き出しを増やさないといけない。

 安済 まだまだ未熟で、難しいことばかりですよ(笑)。自分のその日の気持ちが演技に影響してしまったり、役のことを考えすぎてしまったり。悩みは絶えないし、うーん、まだやりがいを感じる余裕はないですね。

 ―ともに出演した「ちはやふる」のアニメでは、福井弁を指導されたそうですね。

 石塚 僕は故郷を離れて45年。さすがにもう指導はできなかった。そこでやって来たのが知佳ちゃん。あの指導は情熱的だった(笑)。

 安済 「私の仕事は福井弁指導だ!」ってのめり込んでました(笑)。何が特徴か、どうしたら伝わるのか…福井弁と向き合う機会にもなりました。

 ―福井はどんな存在?

 石塚 勝山市の白山平泉寺で除夜の鐘をつくのが恒例。あそこに行くと福井に帰ってきた実感が湧く。鐘をついて、あぁ1年終わったなと思うのと、新年もやるぞーっと気合が入る。

 安済 福井は大好きで、この仕事でなければ絶対出ていません。でも上京したことで、ご飯や空気のおいしさとか、当たり前だったことが実はとても素晴らしいことだと気付けた。福井に生まれたおかげで「ちはやふる」の仕事が決まり、今の自分につながっています。

 ―夢、新年への抱負を。

 石塚 これまで「東京でやってやる」という意識が強くありましたが、最近は目線が福井に向いてきて、古里にお礼をしたいと思うようになった。田舎にいると「芸能」の世界は縁遠く感じるかもしれないけど、決してありえない場所じゃない。福井で声優を目指す人がいたら、将来の選択肢の一つとして具体的に考えられるよう橋渡しができたらいいと思ってます。

 安済 「ユーフォ」は続編や劇場版が決まっています。この作品を愛しているみんなと青春したい。音楽をやっている方は共感できる部分があると思うし、やっていない人もすごく分かりやすい作品。これまでは助けてもらってばかり。今年は周りの人を幸せにできるよう、少しずつ恩返ししていきたいです。

 ■いしづか・うんしょう 福井県勝山市出身。東京都在住。20代のころ劇団「シェイクスピア・シアター」で舞台俳優を経験。33歳の時、マツダの乗用車「ルーチェ」のCMのナレーションで声優デビュー。アニメ出演は「巨神ゴーグ」が初めて。主な出演作は「ポケットモンスター」シリーズのオーキド博士、「カウボーイビバップ」のジェット・ブラック、「ONE PIECE」の黄猿、「NARUTO」の桃地再不斬など。帰郷したら必ずおろしそばとしょうゆカツ丼を食べる。64歳。

 ■あんざい・ちか 福井県生まれ、東京都在住。15歳の時に養成所「エイベックス・アーティストアカデミー」声優コースの特待生オーディションに合格、上京。声優として2009年にデビュー。趣味はゲーム。福井に帰ると必ず「8番らーめん」を食べる。代表作に「棺姫のチャイカ」のチャイカ・トラバント、「悪魔のリドル」の首藤涼、「それいけ! アンパンマン」のどろろんなど。今年は「シュヴァルツェスマーケン」のアネットや、その他多数の作品に出演予定。

福井のジャンル

福井新聞ご購読のお申し込み D刊お申し込み

ニュースランキング

弔電サービス「わたっくす」

ぷりん

福井新聞文化センター 風の森倶楽部


[ スマホ版はこちら ]

〒910-8552 福井県福井市大和田2丁目801番地

TEL:0776-57-5111

本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断掲載を禁じます。