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コウノトリ日本海越えて韓国に 越前市で昨年放鳥のげんきくん 

(2016年2月10日午前7時10分)

拡大 住民らが見守る中、大空へ飛び立つコウノトリのげんきくん=昨年10月、福井県越前市菖蒲谷町 住民らが見守る中、大空へ飛び立つコウノトリのげんきくん=昨年10月、福井県越前市菖蒲谷町


 福井県越前市で昨年10月に放鳥された国の特別天然記念物コウノトリ2羽のうち、雄のげんきくんが9日までに韓国に渡ったとみられることが、福井県の衛星利用測位システム(GPS)の記録で分かった。日本から韓国に渡った個体はこれまでに3羽確認されているが、放鳥個体では初めてという。

 昨年12月下旬から長崎県の五島列島で過ごしていたげんきくんは、1月下旬に同県佐世保市に移り、2月7日に日本海を越えた。8日早朝まで韓国南東部の島で羽を休め、同日午後3時には韓国本土の南西部の光州から約40キロ東の地点にいたとみられる。

 兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(同県豊岡市)によると、2014年3月から昨年9月にかけて日本から韓国に渡った個体が3羽確認された。いずれも野外で生まれた個体だった。このうち1羽は、1970〜71年に旧武生市(越前市)白山・坂口地区に飛来したくちばしの折れたコウノトリ「武生(コウちゃん)」のひ孫に当たる雄で、昨年2月に済州島で見つかった。また、昨年11月下旬には、韓国で放鳥されたコウノトリが鹿児島県沖永良部島で確認されている。

 郷公園の担当者は「韓国に渡った個体が1年近く現地で過ごし、再び日本に戻った例もある。コウノトリの野生復帰は国内外の個体が行き来して自然に繁殖するのが最終目標で、遺伝的交流に向けて一歩前進」と話している。

 げんきくんと一緒に放鳥された雌の「ゆめちゃん」は、昨年12月上旬から8日時点まで愛知県の知多半島に居ついている。

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