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外反母趾は遺伝?幼少期の予防法 靴が原因の一つ、指の体操が有効

(2017年2月2日午前11時00分)

 4歳の孫の女の子についてです。私の母、私、娘と3代続けて強度の外反母趾(がいはんぼし)です。外反母趾は遺伝すると聞いたことがあります。実際、孫の親指は早くも内側に入りつつあるようで、今後悪化しないか心配です。予防のため、幼少時からできることはありますか。
(福井市、66歳女性)

【お答えします】福井県立病院 整形外科 林雅之医長

■靴や足の形が関係

 外反母趾は、足の親指が小指の方に曲がっていく疾患で、足に生じる変形の中で最も多く、特に女性に起こりやすいです。裸足生活者より靴を履いている人の発症頻度が高いことから、靴が原因の一つに挙げられます。特に先細りの靴やハイヒールが悪影響を与えると考えられています。

 足の形では、母趾(足の親指)が他の指より長いエジプト型の足や偏平足の人は、外反母趾になりやすいという報告があります。また、家族発症もみられることから遺伝的素因も関係していると考えられています。ある大学の女子大生を対象とした調査では、約3割に外反母趾が認められ、そのうち約半数に家族歴があったとの報告があります。

■指の体操、装具など有効

 外反母趾になると、母趾の内側部が突出して痛みが生じます。進行すると、足底部に胼胝(たこ)ができ、他の指にも変形を認めるようになります。疼痛や変形が悪化して歩行障害を生じます。

 進行を防ぐには、まず靴に注意することが重要です。先の細い靴やハイヒールは避けて、こまめに靴を脱ぐようにします。靴は自分のサイズにあったものを選び、靴の中で足が前に滑らないように紐(ひも)やバンドでしっかり固定できるものがよいでしょう。

 また、足の指のストレッチや足の指じゃんけん、ホーマン体操、親指の内反体操などの運動療法も変形の進行予防に有効とされています。ホーマン体操は、両方の親指に紐やゴムバンドをかけて、両足のかかとをつけたまま足の先を外側に開く体操です。親指の内転体操は親指を自力で内側に反らす体操です。

 最初はうまくできなくても、根気よく行うことによってできるようになります。外反母趾を矯正する装具や、靴の中敷きにアーチサポートやパッドをつけたものを使用する足底挿板療法も有効です。

 これらの方法は軽度から中等度の外反母趾に有効で、特に若年者に推奨されています。変形が重度となると、矯正には手術が必要になるため、変形が軽度なうちに治療を開始することが重要です。


 

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