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キングコング西野亮廣の面白授業 スマホ全面解禁、学校を楽しい化

(2017年3月14日午後0時00分)

拡大 なぜ授業でスマホを活用しないのか(撮影:今井 康一) なぜ授業でスマホを活用しないのか(撮影:今井 康一)


拡大 藤原 和博(ふじはら かずひろ)/奈良市立一条高等学校校長。教育改革実践家。元杉並区立和田中学校校長。元リクルート社フェロー。(撮影:今井 康一) 藤原 和博(ふじはら かずひろ)/奈良市立一条高等学校校長。教育改革実践家。元杉並区立和田中学校校長。元リクルート社フェロー。『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済新報社)など著書多数。講演会は1200回、動員数20万人を超える人気講師としても活躍中(撮影:今井 康一)


拡大 西野 亮廣(にしの あきひろ)/絵本作家。1980年、兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。(撮影:今井 康一) 西野 亮廣(にしの あきひろ)/絵本作家。1980年、兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。活動はお笑いだけにとどまらず、3冊の絵本執筆、ソロ・トーク・ライブや舞台の脚本執筆を手掛け、海外でも個展やライブ活動を行う。最新刊『えんとつ町のプペル』は27万部を超えるベストセラーになっている(撮影:今井 康一)


 「お笑い芸人」と「絵本作家」という、異なる2つのジャンルで活躍するキングコングの西野亮廣氏。先日、自著である『えんとつ町のプペル』をネットで無料公開したことでも大きな話題を呼んでいる。

 そんな西野氏が「めちゃめちゃ面白い!」と激賞している本が、『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』だ。2013年に発売され、ロングセラーとなっている。

 1つのジャンルで「100人に1人」になり、さらに別の分野で「100人に1人」を目指すことで、誰でも「稼げる人になる」。その方法を説いたこの本が、西野氏の活動の大きなヒントになっているという。

 今回、本の帯に西野氏が推薦文を寄せてもらったことをきっかけに、著者の藤原和博氏との対談が実現した。第4回目は「スマホ」とこれからの教育について。西野氏もすすめる「スマホ授業」とは――。

 ■いまの学校、どうして「スマホ」を避けるのか

 西野:これからの学校には、授業を面白くする技術を持った「面白い先生」がたくさんいたほうが絶対にいいと思っていたのですが、藤原さんのお話を伺っていると、いまの学校教育では、厳しいところもあるんですね。

 藤原:そうですね。学校というのは「教員免許状を持った人が、決まったカリキュラムのもとに教えなければいけない」という決まりがあるのが大きいですね。だから、「正解」だけを教えつづけているのが、ほとんどの教育現場の現状です。

 西野:決まったカリキュラムに沿った授業内容になるから、その結果、「無理やり覚えさせよう」というスタイルにもなったりするんですね。

 藤原:はい。そのため、茂木健一郎先生や、でんじろう先生のような「面白い先生」がなかなか出てこないんです。

 西野:実はですね、いま、フジテレビのオンデマンド放送で「ハミダシター」という、いろんな業界の枠から「はみ出した人」をお招きして対談する番組をやっているんですが、番組に出ていただいたみなさんが学校教育について同じことを言うんです。

 藤原:いろんな業界の人が、どんなことを言うんですか?

 西野:「学校教育で洗脳されてブレーキを踏んだ」と。なぜ学校教育ってこんなにつまらなくて、人の個性をダメにしちゃうのか。なぜもっと「面白い授業」ができないんでしょうか。「学校を面白くする」という話だったら、スマホを使うのはアリだと思うんです。どう思いますか?

 藤原:僕もそう思います。高校以上では、授業でスマホを使わないのはありえないですね。

 ■授業にスマホを使わない2つの理由

 藤原:実際、僕が校長をつとめる一条高校では、「Cラーニング」というシステムを採用して、授業にスマホを取り入れています。生徒は、スマホから「質問」や「意見」を教員のパソコンに送るんです。それがスクリーンに映し出されて、それを見ながら授業を進める。

 西野:それはすばらしいですね。なぜ、ほかの学校ではスマホを活用できないんでしょう。

【理由1】「授業に活用している」か判断できない

 藤原:私立も含めて、すべての高校は怖いんでしょうね。授業に使うといっても、実際にはこっそりLINEをやったりメールをやったりする子がいるかもしれないから。

 西野:でも、僕らが学生のころだって、授業中に勉強するふりをしながら、絵を描いたり手紙を回したりしましたよね。

 藤原:確かに、ありましたね。そうなんですが、時代の過渡期だと思うんです。一条高校でも、確かにこっそりLINEをやろうと思えば、できる。でも、そこはもう先生と生徒との信頼関係でしかない。その信頼関係が結べているから、できるんです。

 西野:たしかに学校としたら勇気がいることかもしれないですね。でも、やっぱり、いまはスマホが不可欠だと思います。

【理由2】「先生のスキル」が追いついていない

 西野:僕、「生徒が話を聞かなくなる」というのは先生の怠慢でしかないと思うんです。だって、「スマホに興味を持っていかれる程度の話」しか、先生が提供できていないということじゃないですか。

 藤原:う〜ん、難しいですね。

 西野:難しい話じゃないと思うんです。いまの時代、学校にいる時間以外はペンや地図や新聞などの役割をスマホが担っていることが多い。スマホはもう生活インフラなんだから、「授業でスマホ禁止」は生徒と先生の選択肢を狭めているだけとしか思えないんです。

 藤原:おっしゃるとおりかもしれません。そこで、僕がいまちょっと考えていることがあります。

 ■「スマホ授業」のススメ3提案

【提案1】スマホで「授業の評価」をしてもらう

 藤原:それは、「スマホを使って生徒に授業評価をさせる」ことです。たとえば、ですが、「よくわかった」「わかった」「イマイチだった」「わからなかった」の4段階評価とか。

 西野:あはははは、「食べログ」の学校版みたいですね。

 藤原:でも、こういう生徒からのフィードバックをすることで、生徒も授業に参加する気運が高まるし、先生たちも覚悟ができるでしょう。

【提案2】スマホから「生徒の意見」を聞く

 藤原:スマホなら無記名で発信できるので、内気な生徒も自分の意見をいえます。授業中に「意見のある人?」と聞いても、意見が出るのは成績のいい子か目立ちたがり屋だけですし。

 西野:なるほど。そこでスマホが生きてくる。

 藤原:それから男女差もあって、男子は結論をしっかり出さないと意見を述べることが苦手なんですが、スマホなら男子生徒も意見が出しやすくなると思うんです。女子は結論が出ていなくてもしゃべり始めることができるので。

 西野:スマホを使うことによって自己開示が働くんですね。

【提案3】「写メ活用」で授業に集中する時間を増やす

 西野:スマホが使えるようになれば、黒板の内容を「写メ」に撮って、授業に集中することもできますね。ノートに書き写したい人は書き写せばいいし、もし入院して学校に来られない生徒がいたら、授業を写真や動画で撮って届けてあげることもできますよね。

 藤原:そうですね。これから「スマホ授業」がどんどん広げられれば、西野さんに投げかけられた「学校を楽しい化する」ということの、ひとつの仮説にはなるだろうな、と思います。(藤原和博 :奈良市立一条高等学校校長 / 西野亮廣 :絵本作家)

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