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ホットクッション  トップテクノ(鯖江市)サッカー観戦で発案

(2010年10月21日午後0時56分)

拡大 1時間の充電で4時間温かさを保てるホットクッションを手にする市野社長 1時間の充電で4時間温かさを保てるホットクッションを手にする市野社長


 1時間の充電で約40度の温かさを4時間保てるホットクッション。電気代はわずか1円。昨年、プロ野球東北楽天の本拠地球場のプレステージエリアと呼ばれる20座席で採用された。高級レストランのテラス、低温管理されている食肉加工場、和紙や漆器の工房など用途は幅広い。

 10年前、市野好一社長(54)は、小学6年生の息子のインドアサッカーの試合を観戦した。季節は真冬。体育館内のプラスチック製のいすに腰掛けていると底冷えした。「体を温めながら観戦できれば楽しいのに…」。商品開発のきっかけだ。

 電気座布団は普及していたが、電源が必要でスポーツ観戦には不便。「持ち運べる蓄熱式ならいける」。33センチ四方のサイズは「(元旦に開催される)天皇杯サッカー決勝の観戦用に」と国立競技場(東京)のいすの大きさに合わせた。

 会社は当時、電熱線を施した厚さ3ミリ以下のシートヒーターを製造していた。医療機器のCTスキャナーや食品配膳(はいぜん)器具などに使われていたが、蓄熱技術はなかった。

 ヒントは身近にあった。夜間の電気を利用した蓄熱式床暖房。一般住宅で導入されていた。温めることでゲル状になった酢酸ナトリウムが、固まるときに熱を出し続ける性質を利用していた。自社の発熱技術と融合させ、重さ900グラムの製品を商品化したのは、息子のサッカー観戦から4年後の冬だった。
 【価格は1万290円。問い合わせは福井県鯖江市吉谷町、トップテクノ=☎0778(51)8727】
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 繊維や眼鏡など全国に誇る本県のものづくり技術。豊かな自然がはぐくむ食も含め、本県には多くの「すぐれもの」がある。こうした商品はどのように誕生したのだろう。すぐれものと開発秘話を紹介する。

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