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ちはやふる聖地になぜファン定着 トークショー、声優との距離魅力

(2017年3月13日午後5時30分)

拡大 酒井亨さん 酒井亨さん


 アニメ聖地を研究する金沢学院大准教授酒井亨さんにインタビューし、福井へのメッセージや専門的な立場からのアドバイスを聞いた。

 「君の名は。」や「この世界の片隅に」「聲の形」など、昨年はアニメ映画のヒットが話題になりました。「君の名は。」のモデル舞台になった岐阜県飛騨市は訪問者が増え、舞台を巡る「聖地巡礼」は昨年の流行語大賞トップ10に入りました。

 ファンは作品を崇拝しており、どんな場所へも足を運びます。むしろあまり知られていない地域の方が、ファンにとっての聖地となりやすい。聖地の数が多い地方は、東京からアニメ制作関係者が足を運びやすい長野。福井や石川は聖地の数は多くないのですが、ファンに人気です。東京から離れている地域の方が、聖地巡礼の観光地として魅力的なのです。

 福井を舞台にしたアニメ作品では、競技かるたの物語「ちはやふる」や坂井市三国町が舞台の「グラスリップ」、JR東美浜駅そっくりの駅が登場する「中二病でも恋がしたい!」があります。「電脳コイル」の舞台も鯖江市を連想させます。「AIR」「メガネブ!」などもありました。

 アニメファンのもてなしは、あまりギラギラすると逆効果。「腰は低く、押しは強く」を心掛け、地元だけが知っている歴史の話などをすれば、ファンはだんだんとその地を愛してくれます。アニメが終わってからもリピーターになってくれるはずです。

 ファンが定着した成功事例は、あわら市が2014年から毎年開催する「ちはやふるweek」。声優トークショーでのファンと声優との距離の近さは、東京ではめったにありません。たとえチケットが高額でもファンは来ます。

 北陸は新幹線も開通したので、金沢などと協力し、一つの聖地の「点」ではなく「面」で誘客を展開した方が効果的でしょう。

 今年は大政奉還から150年、来年は明治維新から150年の節目。福井は幕末に活躍した人物が豊富でうらやましい。松平春嶽、橋本左内、横井小楠、由利公正らがいます。アニメやドラマなどに活用し、「薩長土肥」ならぬ「薩長土肥越」などとPRするのも面白いのではないでしょうか。

 

 

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