越前大仏で知られる勝山市の大師山清大(せいだい)寺は、東日本大震災で被災し同市内に避難してきた住民に使ってもらおうと、門前町の建物を住宅に改装する工事を始めた。完成次第、5〜10世帯を受け入れる。
門前町の建物はかつて土産物店が入居していた。1階に小さな台所とトイレがあり、2階に広さ12畳ほどの部屋が複数ある棟がいくつも連なっている。現在入店者はなく、当面は5棟を被災者用に整備する。
「今できる範囲で被災者を支援したい」と、山川宗玄住職の提案で決まり、5日から工事に取りかかった。
1階には新たに浴室を設け、2階の部屋には畳を敷いて壁紙を張り替える。上下水道、電気はいつでも使用できる状態になっている。
山川住職が兼務している岐阜県の臨済宗妙心寺派・正眼(しょうげん)寺の雲水ら13人が5日から訪れ、建物の中にあったごみ出し作業に汗を流している。10日まで泊まり込んで手伝うという。
住宅の上下水道料金は市が9月末まで負担し、清大寺は電気料金を支援する方針。改装工事はまだ1週間ほどかかる見通しで、改装に協力してくれる住設関係のボランティアを募っている。
清大寺の僧侶多村征安さんは「最低半年以上、1〜2年程度は住居として提供し、被災者の自立を支援したい」と話している。