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今年注目の話題に東京都中央卸売市場が…

(2016年12月11日午前7時20分)

 【越山若水】今年注目の話題に東京都中央卸売市場が築地から豊洲に移転する問題があった。土壌汚染対策の盛り土が、誰の指示か、いつの間にか地下空間に変更されていた▼都民の台所をめぐる最大のミステリーは、女性探偵・小池百合子知事の肝いりで変更時期と8人の部長級は特定されたが、その理由は今なお曖昧なままである▼ところで市場の一角を占める魚市場、現在は公設が主流だが昔はさにあらず。昭和初期に築地へ移転する前、日本橋にあったころは私設で自主運営の魚河岸だった▼ただ江戸時代の幕府権力は絶大である。まず江戸城に魚を納め、残りを市中に売る条件で商売が許可された。幕府御用達の名誉は多大な負担を伴ったという(冨岡一成著「江戸前魚食大全」草思社)▼納魚の代価は「本途(ほんと)値段」といい市価の10分の1ほど。加えて魚種もタイやヒラメ、コイなど高級魚ばかり。サンマやイワシなど下魚は除外され、商売は上がったりだった▼幕府用の納魚を一般に売り出す「隠し売り」や内密に仕入れる「脇揚げ」が横行。江戸後期には幕府が「魚納屋(うおなや)役所」を設け強制的に魚を取り上げた▼取り立ては横暴を極め魚河岸は大いに泣かされたという。昔からお上は居丈高で身勝手なのが相場とはいえ、渦中の豊洲市場開設は早くて1年後の来冬。業者は待ちぼうけを食らい、維持費の二重負担に泣かされる。

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