足羽川マラソンを支えて(下) 事務局長インタビュー

 足羽川マラソンを何度も参加したくなるような大会にしたいと、知恵を絞った。有志で運営する大会でお金を掛けることはできないが、それでも出走者に喜んでもらえるよう考えを尽くした。和菓子屋を営む会員が協力を買って出てぜんざいの無料振る舞いを始めた。農業者の会員はぜんざいに付けるたくわんを出した。写真屋の会員の協力を得て、出走者のゴールシーンの写真を郵送するサービスも始めた。会員はみんな60歳以上だったが、精力的に動き回った。「自分にも何かできることがあれば」と積極的に仕事を求める90歳代の会員もいたという。

 同時に、牧野事務局長はじめ会員たちは出走者集め、資金集めに奔走した。「息子や娘の友達から仕事の取引先、保険屋さんから片っ端から声を掛けた」と牧野さん。出場したマラソン大会では、出走者にもボランティアとしての参加を呼び掛けた。

 出走者数は年々増加し、第24回大会にはついに1000人を上回った。「人数が増えるとやりがいも増す」と牧野さん。以降も精力的な運営を続け、昨年の出走者数は1419人に上った。運営に携わる人数も現在、220人に増えた。

 第30回で終了することは3年前の総会で決まった。スタッフの高齢化により運営が難しくなったこともあるが、理由はもう一つある。「1000人規模の大会になると毎年100人ぐらいずつ出走者が増えてくる。もし、2000人を超えてしまったら、満足な運営ができなくなる」。「出走者には満足して帰ってもらいたい」ということを大会運営の絶対条件としており、それが不可能になると考えた。苦渋の決断だった。

 「マラソンのおかげで、この歳まで健康で生きてこられた。足羽川マラソンは、そのご恩返しでやってきた」と牧野さん。最後の大会のキャッチフレーズを「感謝を込めてラストラン」とした。「走ってくれるランナーに感謝して、精一杯やりたい」。最後の大会へ向け、その表情は活気に満ちあふれていた。

最後の足羽川マラソン大会に向け、「走ってくれるランナーに感謝して、精一杯やりたい」と話す全国健称マラソン会福井県支部の牧野正武事務局長

最後の足羽川マラソン大会に向け、「走ってくれるランナーに感謝して、精一杯やりたい」と話す全国健称マラソン会福井県支部の牧野正武事務局長


 

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足羽川マラソンを支えて(下) 事務局長インタビュー への1件のコメント

  1. みわ より:

    初マラソンが今年の足羽川マラソンです☆
    ぜんざいに惹かれました〜♡
    頑張ってゴールします‼

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