[会期]

2016年11月5日(土)~12月25日(日)

展覧会は終了いたしました。
(チケット半券サービスも終了しました)

[会場]

福井県立美術館

〒910-0017 福井市文京3-16-1
TEL: 0776-25-0452

[休館日]
11月21日(月)、28日(月)、
12月5日(月)

[開館時間]
午前9時から午後5時
(入館は閉館30分前まで)
※11月5日(土)は午前11時から

みどころ

 シャンパンと大聖堂で名高いフランスの古都、ランス。1913年開館のランス美術館は、美酒シャンパンの富がもたらした、中世から現代におよぶ、その幅広いコレクションで世界的に知られる「フランス絵画の宝庫」です。

 本展では、17世紀フランス宮廷画家から始まり、優雅なロココ様式、ダヴィッドに見る新古典主義からドラクロアのロマン派、19世紀の近代風景画、印象派からポスト印象派へと、「珠玉のフランス美術」を余す事なく展観します。

 そして、ランスで洗礼を受けレオナール・フジタとなった、藤田嗣治の作品群が展覧会を彩ります。ランスは晩年のフジタが、かつてからの夢であった礼拝堂建築を成就したゆかりの地でもあります。 今年は、藤田生誕から130年。大作《ノルマンディーの春》をはじめ、ひろしま美術館や熊本県立美術館が所蔵する、藤田嗣治の名品もあわせて特別公開されます。

ランス美術館の誇る名画の数々を心ゆくまでご堪能ください。


[主催]ランス美術館展実行委員会(福井県立美術館、福井新聞社、福井放送)
[後援]在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
[協力]エールフランス航空、G.H.マム
[企画監修]ランス美術館 Exposition produite et gérée par le Musée des Beaux-Arts de la VILLE DE REIMS.
[企画協力]ブレーントラスト

主な作品・作家紹介

「マラーの死」ジャック=ルイ・ダヴィッド(および工房)

ジャック=ルイ・ダヴィッド(および工房)
「マラーの死」1793年7月13日以降

  • フランス革命の最中、過激な言動で支持を集めていたジャン=ポール・マラーがシャルロット・コルデーに暗殺されたとき、人々は彼を英雄とみなし、遺体を崇拝した。「マラーの死」でも、描かれたマラーの身体はたくましく、美化されている。画中に暗殺者の姿はなく、作者の関心は革命家の死の経緯を語ることよりも、遺体をいかに演出するかにあったのだろう。

    作者:ジャック=ルイ・ダヴィッド
    (1748 ~ 1825)

    フランス新古典主義の大家。イタリアで遊学する中で、古代芸術こそ理想美に近いという考えを持ち、古典に題材を求めるようになる。フランス革命ではジャコバン党に属し、革命を題材に「マラーの死」 など当時の政治的感覚を表した作品を制作した。理知的な構図と迫真的描写で新古典主義を牽引した。



「ルイ・ポメリー夫人」エドゥアール・デュビュッフ

エドゥアール・デュビュッフ
「ルイ・ポメリー夫人」1875年

  • 明るい青のドレスに金のネックレスとカメオのブローチ。胸と髪には花をあしらい、右手には脱いだ手袋を持つ。華やかではあるが、堅苦しくなく、気品と寛ぎを感じさせる。モデルはシャンパンの一流メゾン、ポメリー社を創設したジャンヌ=アレクサンドリーヌ・ポメリーの長男、ルイ・ポメリーの夫人、リュシー。

    作者:エドゥアール・デュビュッフ
    (1820 ~ 1883)

    画家クロード・マリー・デュビュッフの息子として、パリに生まれる。父から絵の手ほどきを受け、その後エコール・デ・ボザールでドラローシュにも学ぶ。1850年より以前の肖像画には、ドラローシュに通じる平滑さが残るが、その後はより穏やかで理想化された作品を描くようになる。



「オペラ座通り、テアトル・フランセ広場」カミーユ・ピサロ

カミーユ・ピサロ
「オペラ座通り、テアトル・フランセ広場」 1898年

  • ピサロがパリの街角の連作に取り組むのは1897年。67歳を迎えていた。1890年代に次々と連作を発表した印象派の盟友、モネの成功が影響を及ぼしている。画面手前に広がるのがオペラ座通りで、道の奥にはオペラ座、右手の噴水の向こうはコメディ・フランセーズ。パリを行き交う馬車や人々の喧噪が伝わる。

    作者:カミーユ・ピサロ
    (1830~1903)

    カリブ海のセント・トーマス島生まれ。11歳の時フランスに渡り学校教育を受けるが、17 歳で再びセント・トーマスに戻り、同地で出会った画家の影響で絵画に興味を抱く。25歳の時、再度フランスに渡り、その4年後パリの画塾でモネやセザンヌと出会い、やがて印象派の一員となる。田園風景を得意としたが、晩年にはパリの雑踏を連作で描いた。



「バラと彫像」ポール・ゴーギャン

ポール・ゴーギャン
「バラと彫像」1889年

  • 画面の下半分はピンクのテーブル。上半分は茶と青の2色に塗り分けられた壁。手前には緑の水差しの上部。何気ない部屋の一隅のように見えながら、計算された画面構成で完璧な調和を生み出している。描かれているのは、ポン=タヴァンに近い小さな村、ル・プルデュの宿屋の食堂の一角。友人の画家としばしばここに滞在し制作を行った。

    作者:ポール・ゴーギャン
    (1848~1903)

    二月革命の年にパリに生まれる。海軍の水兵などの職を経て趣味で絵を描くようになる。やがてピサロと知り合い、印象派の画家と交流するようになった。1885年頃から画家としての自立を目指す。翌年にはブルターニュ地方に移住し、若い画家たちとともに「ポン=タヴァン派」を結成。1888年には短期間のゴッホとの共同生活を試みた。



「サテュロス」ヤーコプ・ヨルダーンス(と思われる)

ヤーコプ・ヨルダーンス(と思われる)
「サテュロス」17世紀

  • 古代神話の森や山の精で、酒の神バッコスの従者とされたサテュロスを描いている。ブドウの蔦の冠を被り、髭をはやした人間と山羊のような動物の特徴を併せ持った半人半獣という、典型的な図像で描かれている。豊穣を表す果物籠は、同時代の静物画のように絵の具を厚く塗った丁寧な表現だが、人物や背景は筆の跡が残るように描かれている。

    作者:ヤーコプ・ヨルダーンス
    (1593~1678)

    17世紀フランドルを代表する画家。柔らかい筆致と明るい色彩で、歴史画や肖像画のほか、祭壇画など様々なジャンルの作品を制作した。1630年代以降はアントワープを代表する画家として知られるようになった。85歳で亡くなるまで、その生涯のほとんどを故郷アントワープを中心に活動した。

「カーディフの停泊地」アルフレッド・シスレー

アルフレッド・シスレー
「カーディフの停泊地」1897年

  • 亡くなる2年前の1897年、シスレーは故国イギリスへ最後の旅行を試みた。滞在の中心はウェールズ地方。カーディフはウェールズ州の州都である。ここで30年以上連れ添った妻と正式な結婚を挙げている。何艘もの船が浮かぶ停泊地の向こうに見えるのがカーディフの町。強い光を浴びる大樹のそばにたたずむのは、妻と子であろうか。

    作者:アルフレッド・シスレー
    (1839 ~1899)

    貿易商の父の薫陶を受け、18歳から21歳までをロンドンで商業の勉強に費やすが、帰国後パリの画塾に入り、モネやルノワールらと知り合う。サロンにたびたび入選し、経済的にも安定していたが、父親が事業に失敗すると、苦しい生活を送るようになった。生涯を通じ風景を主題とし、強烈な個性はないものの詩情あふれる作品を描き続けた。



「川辺の木陰で読む女」カミーユ・コロー

カミーユ・コロー
「川辺の木陰で読む女」1865年から1870年の間

  • コローの風景画は、画家自身が訪れた実景に基づくものが多いという。本作は遠景の水門などから、コローがアトリエを持ち制作の拠点とした小村ヴィル=ダヴレーの風景だと思われるが、特定はできていない。かつて各地を巡って学んだ地誌学的な風景を念頭に置きつつも、詩的な空間の創造を試みたことが、静謐な画面からうかがえる。

    作者:カミーユ・コロー
    (1796~1875)

    バルビゾン派の一人に数えられる風景画家。イタリアやフランスの様々な場所を訪ね、実景に基づく確かな造形性をみせる風景画と、銀灰色のヴェールに包まれたノスタルジックな風景画という二つのスタイルで名声を獲得した。ルノワールやピサロなど印象派の画家にも影響を与えた。



「ソフィー夫人(またの名を小さな王妃)の肖像」 リエ=ルイ・ペラン=サルブルー

リエ=ルイ・ペラン=サルブルー
「ソフィー夫人(またの名を小さな王妃)の肖像」1776年

  • ルイ15世の6女ソフィーをモデルにしたと思われる作品。スタッコ(化粧漆喰)装飾のある彼女の書斎で描かれた。本作は彼女の姉でルイ15世の4女アデライードの部屋を飾るために注文されたものである。

    作者:リエ=ルイ・ペラン=サルブルー
    (1753~1817)

    18世紀から19世紀のフランスの画家。ランスの織物職人の息子として生まれる。25歳の時にパリに向かい、シャルル=ガブリエル・ルモニエおよびルイ・シカルディの下で学ぶ。細密画で頭角を現したが、油彩画やパステル画も残している。


Reims, Musée des Beaux-Arts
©MBA  Reims 2015/Christian Devleeschauwer.


エコール・ド・パリの寵児

★特別出品★


生誕130年 藤田嗣治(レオナール・フジタ)の名画の数々も並びます

レオナール・フジタ(藤田嗣治) (1886~1968)
エコール・ド・パリの寵児として活躍した画家。東京生まれ。1905年に東京美術学校に入学、黒田清輝らのもとで学ぶ。1913年に渡仏し、ピカソやモディリアーニらと交友しながら作風を模索、乳白色の画肌を駆使する独創的スタイルを編み出し、パリ画壇で称賛を浴びた。1955年にフランスに帰化。その後、カトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタと改名。ランスに「平和の聖母礼拝堂」を建立し、フレスコ壁画に取り組んだ。

▽藤田嗣治の主な作品

「授乳の聖母」1964年
啄木鳥の巣を手に持ち、幼子イエスに乳を与える聖母。周囲には育児に携わる様々な動物を配し、わが子を養育する母性が強調される。幼い頃に母を亡くした画家の、母性愛への渇望だろうか。赤い頭頂の啄木鳥と餌をねだる雛たち、カンガルーやコアラの親子、ライオンや狼の家族など、多彩な動物が描かれている。聖母の姿は東アジアの女神像を髣髴とさせる。東洋と西洋の美の系譜と繋ぎ合わせてきたフジタの造形姿勢がかいま見える。

「奇跡の聖母」1964年
病を患う人や身体の不自由な人たちに治癒の奇跡を施す主題は、キリスト教図像の伝統である。眼の不自由な女性に手を差し伸べる聖母マリアのもとに、人生の苛酷を背負った者や女、子どもが集まっている。三角形を強調したピラミッド構図は、ルネサンス絵画でしばしば用いられたもの。聖母は他の登場人物を包み込むように大きく描かれ、その慈愛の大きさが強調される。

関連企画

12月23日(金祝)

ソプラノ・クリスマスコンサート (午後5時~)
ソプラノ歌手の東 園(ひがし その)さん、ピアノ奏者の滝口天音(たきぐち あまね)さんが
「私の名はミミ(オペラ ラ・ボエームから)」、「アヴェマリア」、「きよしこの夜」などを
披露します。
※この日はナイター開館します。


12月23日(金祝)、24日(土)、25日(日)
★ナイター開館★ 


開館時間を午後7時まで延長します(入館は午後6時30分まで)

※会場はいずれも県立美術館。
※このほか、県内の飲食店など74店舗で、展覧会チケットの半券を提示するとサービスが受けられる協賛店企画が会期中に展開されます。

チケット情報

[観覧券]

  • 一般1400円(団体1200円)
  • 大高生1000円(団体800円)
  • 中小生600円(団体400円)

※団体は20名から
※学生の方は学生証の提示が必要
※障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名半額
★公共交通機関をご利用ください。福井鉄道、えちぜん鉄道、すまいるバスの利用者には利用当日の割引特典があります。


[交通のご案内]

▽ 福井鉄道・えちぜん鉄道(「田原町駅」下車徒歩約8分)

▽ コミュニティバスすまいる(100円)(「福井駅」のりばより、田原・文京方面線15分「県立美術館前」下車)

▽ 京福バス(JR福井駅西口(2番のりば)より、福井総合病院線(23・26系統)「藤島高校前」下車。※日曜・祝日は運休)

▽ 車・タクシー(JR福井駅より約8分、北陸自動車道福井北ICより約15分)

★ 公共交通機関をご利用ください。福井鉄道、えちぜん鉄道、すまいるバスの利用者には利用当日の割引特典があります。

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