クイックアートの新商品「パウダープリント」は、市販のプリンターで絵や文字をTシャツや木材に転写できる

 アイロンプリント用紙など開発・販売のクイックアート(本社福井県福井市若杉4丁目、飛山達哉社長)は、家庭用プリンターとアイロンでTシャツに絵や文字のみがプリントできる転写手法を開発した。生地を選ばず、木材などにも転写できる。手描きにも対応しており、オリジナルのデザイングッズ作りに重宝しそうだ。

 絵や文字だけをプリントするには高価な業務用設備が必要だが、新商品「パウダープリント」は家庭用の全色顔料インクジェットプリンターとアイロンだけで、フルカラーの転写プリントができる。

 独自に開発したポリウレタン樹脂のシートに好みの絵柄を印刷し、熱をかけると溶けるパウダーを振りかけると、水性インクの付いた部分だけに粉末が付着する。それを布地にアイロンでプレスすると、インクの付いた粉末が溶けて繊維の間に入り込む。1分で冷えて固まり、シートを剥がせば完成だ。

 これまでの家庭用プリンターで作るアイロンプリントは、印刷されていない部分のフィルムも生地に残り、Tシャツなどはべったりとした肌触りだった。パウダープリントは絵や文字が抜けるように転写するため通気性が良く、デザイン性も優れている。洗濯の耐久性は日本工業規格(JIS)で最高クラスという。

 綿や麻、ポリエステル、ナイロンなどほとんどの繊維に対応し、タオルやエコバッグ、ハンカチのほか、木材やコルクにもプリントできる。プリンターがなくても、蛍光ペンやオイルパステルなどの文具でシートに描いた作品を、さまざまな素材に転写できる。

 今春に販売を始め、アイロンプリントの愛好家をはじめ、コスプレーヤーからの引き合いが多いという。飛山社長は「業者にしかできなかったプリントが自宅で気軽にできる。身近な持ち物を自由にデザインして楽しんでほしい」と話している。

 A4サイズシート3枚と粉末入りで税込み1296円。自社ウェブサイトなどで販売している。問い合わせは同社=電話0776(33)7515。

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