福井国体オープンウオータースイミング男子で、終盤に追い上げる豊田壮=9月12日、福井県若狭町の食見海岸特設会場

 【福井国体オープンウオータースイミング男子】

 ゴール板に2人の手がぶつかった。ほぼ同時。だが0秒2の差があった。「タッチした瞬間分かりました。負けたのは自分」。し烈な3位争いに競り負け、4位となった福井県の豊田壮(県スポーツ協会)は天を仰ぎ悔しがった。

 レースは序盤から2選手が飛び出し、後続との差がみるみるうちに広がった。2周を終えトップと3位集団は約30秒差。「優勝を狙っていたけど、この差は追いつけない。3位狙いに切り替えた」。ここから表彰台を懸けたデッドヒートが始まった。

 ライバルは5人。豊田を含め3~8位の6選手が塊となり、残り2周。「先に仕掛ける」。早めのスパートに出たが、集団は崩れない。結局、最後まで競り合いとなり「もう体力が残っていなかった」。

 日体大を卒業し、今春から県スポーツ協会に所属。日本代表の座をつかみ、8月のパンパシフィック選手権に出場するなど上り調子だっただけに「表彰台に立ちたかった」。今後も続く競技人生で「この経験を無駄にしない」。最後は晴れやかな顔つきになっていた。

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