松平春嶽(右端写真)にそっくりのルックスを芸にしている「ライオン大将軍」の鳴海良亮さん(右)と、トリオを組む光川圭汰さん(中)と玉村優人さん=福井県福井市立郷土歴史博物館

 「福井県住みます芸人」のトリオ「ライオン大将軍」の鳴海良亮さん(26)が、幕末の福井藩主・松平春嶽とうり二つのルックスを芸に盛り込み笑いを誘っている。幕末明治150年の今年、ライブやイベントで写真パネルを手にアピール。春嶽役でNHKの歴史番組への出演も果たした。「貴重な福井との“つながり”を大切にし、さらに親しまれるようになりたい」と話す。

 鳴海さんは京都府出身。大学卒業後、吉本興業のタレント養成所「吉本総合芸能学院(NSC)」で学び、芸歴3年目を迎えた。玉村優人さん(26)、光川圭汰さん(24)とライオン大将軍を結成し、今年4月に住みます芸人として坂井市に移住。小ボケとネタ作りを担当している。

 幕末・明治期の福井藩の活躍ぶりが脚光を浴び、一般の人が春嶽の写真を目にする機会が増えるとともに、「春嶽さんに似ている」と言われるようになった。顔の輪郭や目、鼻の形がそっくりだ。

 「似ていませんか?」。イベントでは春嶽の写真パネルを手に前髪をかき上げ、つかみの“あいさつ”。「年配の人たちはすぐに笑ってくれる。若い人の多くは『(春嶽が)誰だか分からないけど、似ているよ』という反応。もっと春嶽さんを知ってもらわないと」と話す。「橋本左内をはじめ有能な人物を身分を問わずに登用した春嶽さんは人を見る目がある。素晴らしい人格も学びたい」

 ツッコミの玉村さんは「福井を拠点に活動するトリオなので、福井とつながりが見つかってよかった」と笑顔をみせる一方、自身も福井ゆかりの人物に似ていないか模索の日々。大ボケの光川さんは「先を越された。自分は小浜藩士の梅田雲浜に似ていると思うんだけどな~」と言うが、鳴海さんのそっくり度合いを上回るのは至難だ。

 ツイッターでは“春活”と称し、落ち着いた表情をして春嶽になりすまし、名所で撮った写真をアップ。12日には、NHK総合「歴史秘話ヒストリア」(午後10時25分~)に、春嶽役で出演することになっている。

 春嶽のことに詳しい福井市立郷土歴史博物館の角鹿尚計館長は「たいへんな人に似てくれたなあ…」とぽつり。「心が清らかで気品高い殿様の中の殿様。神社にまつられ、信仰を集めている人物でもある。尊敬の念を抱いてもらいたいし、公平で誠実な人柄も似てほしい」。ちょっぴり厳しいアドバイスを送った。

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