金津―福井工大福井 四回裏福井工大福井1死三塁、高原侑希が左越え2ランを放ち笑顔で生還する=福井県営球場

 【北信越高校野球福井県大会決勝・福井工大福井12―0金津】

 狙ったチャンスは逃さず、攻撃の手を緩めない。打の福井工大福井にはそんな迫力がある。一回に先制攻撃、四回に集中打で4点ずつ挙げるなど14安打12点。田中公隆監督は昨夏の就任後初めて県大会を制し「大振りせず、食らいつき、つないで点が取れた」と手応え十分の様子だ。

 リードしても攻め続ける姿勢は主将の高原侑希が示した。4―0の四回に2点を加えた直後、高めの直球を振り抜き、左越えに豪快な2ランを放った。10―0の七回には中越えに2点適時二塁打を放つなど4打数4安打4打点。「自分が引っ張る意識は強い。誰よりもバットを振ってきた」。今夏の福井大会は2回戦で敦賀気比に屈辱の八回コールド負け。レギュラーで出場していた高原は「あの負けが自分を強くした」と言い切る。

⇒敦賀気比が福井工大福井下し8強

 今大会5試合で49得点。打線の援護を受け、1年生投手陣も成長した。先発の左腕高木寛斗は7回を2安打零封。今大会20回を無失点に抑え、「経験を積むことができて自信になった」と言う。準決勝で好投した垣外中健心、上原隆海との競争が相乗効果も生んでいる。

 投打に隙なく5季ぶりの優勝を果たし、田中監督は「センバツを目指している。ここからが本当の勝負」と通過点を強調。余韻に浸ることなく約1カ月後の北信越大会に照準を合わせ、気持ちを切り替えた。

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