整備された国道416号の峠道(地元住民提供、開通前に撮影)

福井、石川県境の開通部分

 福井県勝山市と石川県小松市の間で途切れていた国道416号の県境約6・3キロが整備され9月9日、開通した。かつては峠を越えて人や物が盛んに往来した区間。構想から50年を経て、ようやく車で行き来できる道が完成した。両市の最短ルートとなり、名所をつなぐ広域的観光ルートとして誘客につなげるほか、災害時の代替路として活用していく。

 開通したのは勝山市野向町横倉―小松市新保町間。1・5車線(幅5メートル)の幅で、大型車とのすれ違いができるよう約300メートルごとに待避所を設けた。これまでは険しい山道が通るだけだった。

 勝山市滝波町5丁目のJAテラル越前勝山ふれあいセンターで開通式が行われ、両県市の首長や沿線住民ら約200人が出席した。谷本正憲石川県知事は「両県の観光振興や交流人口の拡大に期待している」、西川一誠福井県知事は「いよいよ福井国体・大会が始まる。道を使って会場へ訪れ、さまざまな地域を見てほしい」と述べ、テープカットや記念撮影をして開通を祝った。

 両市は1968年に小松勝山間改修促進期成同盟会を設立。主要地方道から国道への昇格を目指すなど運動を続け、石川県側が2006年度、福井県側が07年度に整備に着手し、開通に結び付けた。

 総事業費は福井県が約23億円、石川県が約27億円の計約50億円。1日当たり600台の通行を見込んでいる。

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