並行在来線の相互乗り入れなどを話し合う西川一誠知事(右)と谷本正憲知事(手前左)=9月9日、石川県小松市

 福井県の西川一誠知事は9月9日、石川県の谷本正憲知事と小松市内で懇談し、2023年春の北陸新幹線敦賀開業後の並行在来線について、両県間の相互乗り入れと乗り継ぎ割引を実施する方向で一致した。具体的な乗り入れ区間や割引率は、両県で設置している並行在来線連絡調整会議で検討を進める。

 西川知事は懇談で、石川県との相互乗り入れの検討を盛り込んだ並行在来線の経営・運行基本方針を踏まえ「(並行在来線の)先輩としてアドバイスいただきながら、結果がしっかり出るようにしたい」と協力を求めた。谷本知事は「金沢以西を引き受ける時が、(石川県の並行在来線会社の)IRいしかわ鉄道にとって正念場。福井県と連携を取りたい」と応じた。

 さらに谷本知事は「乗り継ぎ割引もやらざるを得ない。利用実態が変わらないのに(初乗り運賃が二重で発生し)運賃が跳ね上がるのは利用者は納得できない」とも主張した。西川知事は懇談後、記者団に「谷本知事と同じ思い。運賃がより高くならないようにする必要がある」と述べた。

 新幹線敦賀駅での新幹線と特急の乗り換え利便性確保に向けた要請継続でも一致した。ただ、国土交通省が導入を断念したフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の代替策は議論されなかった。

 谷本知事は記者団に「敦賀以西はフル規格整備が基本で、石川県としてはFGT断念は大きな驚きではない」とし、新幹線と特急を乗り継ぐ際の待ち時間と乗り換えの移動距離が短ければ不便を感じないと述べた。西川知事は「利便性の確保は押さえないといけないが、それ以上のことはJRや国交省などとさまざま議論する」と語った。

 懇談ではこのほか、新幹線敦賀開業に合わせて両県で広域ガイドブックを作成することでも合意した。

関連記事