【越山若水】地球環境の崩壊まであと2時間13分―。ちょっと大げさな言い方になるが、人類の存亡に関わる環境の状況が一段と深刻になっている。そんなデータが発表された▼今年の「環境危機時計」の世界平均は9時47分。昨年より14分も進んだ。時計の針が12時をさすと人は住めなくなる。9時を過ぎれば極めて不安な段階という▼旭硝子財団が世界139カ国の研究者らに調査し、環境悪化の程度を時刻で表してもらった。調査開始の1992年は7時49分だったが、今回は過去最悪となった▼回答者が不安要因として最も重視したのは「気候変動」の28%。地球温暖化や大雨、洪水、干ばつの増加を理由に挙げた。さらに「生物多様性」「水資源」が続く。特に20、30代の危機感が高まった▼地域・国別では北米の10時11分が最悪。米国のパリ協定離脱の影響か。西欧、オセアニアも10時台。日本は9時31分で中位だが、昨年より20分も進行し10年前に逆戻りした▼自民党総裁選の演説会が党本部で開かれた。安倍晋三首相と石破茂元幹事長が憲法9条の改正や経済政策・アベノミクスの評価などで持論を展開した▼ところが論戦が始まった途端、安倍首相のロシア訪問でたちまち水入り。20日投票まで時間は限られる。今後の日本のかじ取りを担う立場上、多発する災害や環境危機の対策もしっかり論じてもらいたいのに…。

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