福井県警本部=福井県福井市

 軽乗用車の窃盗容疑で逮捕された福井県の敦賀美方消防組合敦賀消防署の消防士の男(23)=敦賀市=が、同市で9月6日発生した東洋紡敦賀事業所第二の工場火災の消火活動が終わった後に車を返却するつもりだったなどと供述していることが10日、県警敦賀署などへの取材で分かった。同署は、火災対応の招集に応じるため車を盗み、同消防署に向かった可能性が高いとみて捜査している。

 同署や同消防組合によると、盗難車両は消防士の友人の母親が所有。敦賀消防署が火災対応のため6日午後5時ごろから同5時半までの間に電話で招集、その間、消防士は友人宅にいたとみられる。6日は非番だった。

 消防士は過去1年以内に所有していた車を売却しており、普段の通勤手段は自転車だったという。

 敦賀署は逃走や証拠隠滅の恐れはないとして消防士を8日に釈放した。今後、任意捜査で書類送検する方針。

 同消防組合は10日、消防士が招集で敦賀消防署に到着した時間について「6日午後9時ごろ」は誤りで「同5時半ごろ」だったと発表した。工場火災の消火活動には7日午前1時ごろから参加していたとした。

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