一斉に水が噴き出し観客を沸かせた水芸=9月9日、福井県福井市日之出小体育館

 明治時代に世界で活躍した福井県福井市出身の奇術師、松旭斎天一の5代目の弟子に当たる藤山新太郎さん(63)らが9月9日、同市日之出小体育館で、伝統奇術「手妻」を披露した。天一が最も得意とし、欧米興行でも人気だった水芸で舞台のあちこちから水が噴き出すと、約200人の観客から歓声と拍手が沸き起こった。

 幕末明治福井150年博の一環で、天一の業績を伝えようと県立こども歴史文化館が開いた。

 ひもで結んだ両手の親指の間をひもを切らずに刀がすり抜ける「柱抜き」や、扇子で紙のチョウを浮かせ本物のようにひらひらと舞わせる「蝶のたわむれ」など、次々と手妻を演じた。扇子の動きで水の勢いが変わる水芸のクライマックスでは、ステージ全体から一斉に水が噴き出した。

 福井市の女児(7)は「扇子から水が噴き出て不思議」とくぎ付けになっていた。

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