運用が開始された自動改札機=9月8日、福井県福井市のJR福井駅

自動改札機を通り小さな穴のあいた切符=9月8日、福井県福井市のJR福井駅

 福井県に自動改札機がやってきた! JR西日本は9月8日、福井県の福井と敦賀の両駅で自動改札機の運用を開始した。福井県はJR西日本管内の2府16県で唯一の自動改札機空白県から脱却した。待ちわびた鉄道ファンらが早速、切符を機械に投入して改札を通過していった。慣れないため、切符を取り忘れる姿も見られた。

⇒【画像】利用客を待つばかりとなった自動改札機

⇒【画像】シートが取り外される自動改札機

 北陸線県内区間に交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」が15日に導入されるのを前に、福井駅には自動改札機6通路を整備。7日の午後10時過ぎからは自動改札機を覆っていたシートの取り外しが始まり、電源などの確認作業が日をまたいで行われた。運用が開始されたのは始発列車に合わせた8日午前4時半ごろ。切符投入口の下にある通行可などを表示する電光が点灯して、扉が開いた。

 これまで改札口の中央付近に立っていた改札の駅員は、少し脇から乗客のサポート役として切符の通し方などを説明していた。男性駅員は「お客さまと接する機会は減るかもしれないが、サービスが落ちないよう今まで以上の対応をしていきたい」と話した。

 県内初の自動改札機の起動を見届けようと、越前市から訪れた少年(14)は「やっとこの日が来た」と興奮した様子で、起動の様子をしっかりビデオカメラに収めた。自動改札機を通して小さな穴のあいた切符を手に「清々しい気分です」と話し、満面の笑みで始発列車に乗った。

 東京へ遊びに行くあわら市の会社員男性(25)は「自動改札機がないといつもばかにされるので、都会と同じになって嬉しい。福井も進んだ」と喜んでいた。

 JR西日本は15日、北陸線の福井県内区間にICカードを導入する。牛ノ谷駅(あわら市)から新疋田駅(敦賀市)までの19駅で利用可能。福井、敦賀の両駅にはICカードのほか紙の切符や磁気定期券に対応する自動改札機を導入。福井と敦賀以外の17駅にはIC専用型の自動改札機を設置した。福井県は福井国体開幕(9月29日)までの導入をJR西日本に求めていた。

関連記事