火災で屋根が変形し、一部抜け落ちた工場=9月7日午後0時50分ごろ、福井県敦賀市呉羽町の東洋紡敦賀事業所第二

 約28時間にわたり燃え続けた東洋紡敦賀事業所第二の工場火災。工場内に燃えやすい油類やナイロンなどが大量にあったことに加え、工場の配置や複雑な内部構造が消火を妨げ、長期化したとみられる。

 焼けた機能材工場は3棟が並んだ状態で配置され、北側からA、B、C工場と呼ばれる。火元はA工場の1階付近で、大量に置かれた界面活性剤などの油類やナイロンが火勢を一気に強めたもようだ。

 A工場の炎を消そうとしても、B工場が隣接する南側からは消火できず、内部に所狭しと設置された機械が細部への放水を妨げた。7日未明、燃えさかるA工場の屋根が落ちると、空気が入り込んでさらに燃え上がり、B工場に延焼。段ボールなどに引火し、もうもうたる煙と熱風もあり、手に負えない状態が続いた。

 C工場から50メートル離れた場所に液化天然ガス(LNG)タンクがあり、中に21万2千リットルが備蓄されている。火の手が及べば爆発の可能性もあり、B工場を取り囲むように消防士を重点的に配置し、なんとか食い止めた。

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 9月6日午後1時20分ごろ発生した福井県敦賀市呉羽町の東洋紡(本社大阪市)工場の火災は、約28時間たった7日午後5時半ごろ、鎮火した。

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