マスクをして集団下校する児童たち=9月6日午後3時55分ごろ、福井県敦賀市

 福井県敦賀市中心部で日中発生した東洋紡敦賀事業所第二の工場火災。現場周辺にはショッピングセンターや住宅街が広がり、もうもうと立ち上がる灰色の煙と臭いに騒然となった。周辺の小中学校では下校時間と重なったことから、時間を遅らせたりマスクを配布したりする措置が取られ、子どもたちは不安そうに帰路についた。

 現場近くに住む自営業男性(44)は火災発生直後の午後1時半ごろ、「白い煙がもくもくと上がっているのに気付いた」という。煙は徐々に黒くなり「焦げ臭いにおいも、だんだん強くなった」と振り返った。

 工場北側の住宅街などは一時、風に乗った煙にのみ込まれ視界が悪くなった。工場の方角を不安げに見つめていた会社員男性(55)は「こんな光景を見たのは初めて。爆発などしないか不安だ」と言葉少なに語った。

 敦賀市は午後2時半ごろ、市民生活への影響を考慮し災害対策本部を設置した。市教委は周辺の小中学校に注意喚起し、工場西側の中央小や白煙が流れた方角の松原小に対して、児童の下校を待つよう指示。低学年の下校を1時間ほど遅らせた上で、備えていたマスクを配布し、高学年と集団下校させた。

 敦賀署は安全のため、工場東側の県道約650メートルを約3時間にわたり通行止めにした。同署などは車両で「窓を閉め絶対に外出は避けてください」と周辺住民に呼び掛けた。

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