福井県内のショッピングセンターなどでは、閉店時間を早める動きが相次いだ=9月4日、福井県福井市のエルパ

 台風21号が福井県内に接近した9月4日、製造業などで、風雨が強まる昼すぎまでに操業を停止する企業が相次いだ。従業員の安全確保を優先し、早めに帰宅させる措置を取った。小売業でも午後に入り、通常より早く営業を切り上げる店舗が見られた。

 フクビ化学工業(福井市)は本社や工場など県内4拠点を、いずれも午前で操業停止とした。田中化学研究所(同)も本社を午後から休業とし、「通勤途上で災害に遭わないように」と従業員に早めの帰宅を促した。

 前田工繊(坂井市)は子会社を含め県内に5カ所ある工場で、ものが飛ばないよう対策を施し、昼すぎまでに順次、操業を停止した。本社の管理部門や開発部門も、帰ることのできる従業員は早めに帰宅する措置を取った。

 福井村田製作所(越前市)は24時間体制で3交代制の工場を、台風が通過する昼から夜までの時間帯は原則的に休業とした。朝から夕方まで勤務の従業員は午前で切り上げて退社させ、夕方から未明までの勤務は出社を午後9時以降に遅らせた。

 セーレン(福井市)は県内事業所の業務を午前で終えた。ただ、一部の工場はすぐに生産を止められない場合もあり、担当者は「できる範囲で早く業務を終えてもらうよう指示している」と話した。

 日華化学(福井市)は従業員に対し、各自の通勤状況などを考慮して早めに帰宅するよう通知した。これを受けて各部署などで判断し、定時前に多くが帰宅した。

 サカイオーベックス(福井市)は、県内のグループ会社の一部を除いて通常通りに業務をこなした。

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