JR福井駅西口で、再開発が検討されている三角地帯=8月10日、福井県福井市中央1丁目

 福井県福井市のJR福井駅西口の中央大通りと福井駅前電車通りに挟まれた「三角地帯」の再開発で、地権者らによる「駅前電車通り北地区市街地再開発準備組合」は8月28日までに、まちづくりの方針や事業内容を盛り込む基本計画の内容を固めた。北地区準備組合の事業区域は、三角地帯のうちユアーズホテルフクイの一帯に絞り、ホテルやオフィスで構成する複合ビルを建設する。三角地帯の西端に当たる通称「丸の内」区域では、地権者が別の準備組合を設立し、再開発事業に取り組む。計画対象エリア内に二つの再開発事業を併存させながら、一体的なまちづくりを目指す。

 北地区準備組合は、三角地帯全体(約8300平方メートル)を再開発の検討対象として2017年8月に発足。地権者の加入率が十分な水準に届かず、未加入の地権者も含めた意向調整を重ねてきた。

 関係者によると、基本計画は三角地帯全体が対象で、そのうち北地区準備組合の事業区域をユアーズホテルを核とする約6千平方メートルと規定。複数の未加入者がいる丸の内の約1100平方メートルは、地元で従来から独自に協議されていた再開発構想を生かすため、別事業として位置づけた。両事業に含まれない一部区域は、将来的な個別建て替えが想定されている。

 北地区準備組合は30日に臨時総会を開き、事業区域の変更を正式に決める見通し。

 北地区準備組合の事業内容は、これまでに構想として挙げていたホテルやオフィス、ホール、マンション、商業などを検討。丸の内区域の地権者は、再開発について話し合ってきた07年設立の協議会を準備組合に移行させて、事業内容を具体化していくとみられる。

 基本計画を踏まえ、市は年度内に都市計画決定の手続きを完了する予定。その後、地権者側は事業主体となる本組合を設立し、両区域とも23年春の北陸新幹線県内延伸までの開業を目指す。

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