大阪と北陸を結ぶ特急サンダーバード

 国土交通省が北陸新幹線へのフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)導入を断念したことを受け、福井県の西川一誠知事は8月27日FGTの代替策として「国交省とJR西日本は、新幹線敦賀駅での乗り継ぎ特急の全便確保や、大阪や名古屋方面からの特急乗り入れなどを実施すべきだ」との談話を発表した。特急乗り入れにはデメリットも指摘される中、西川知事が積極的な姿勢を示したことは今後の議論に影響を及ぼしそうだ。

 FGT断念時の代替策を巡っては、敦賀駅での乗り換え回避などに向け、福井県鯖江市の牧野百男市長が特急乗り入れを要望。県議会も乗り入れを求める意見書を可決している。一方、新幹線の乗客が特急に一部奪われて新幹線の収支が悪化し、新幹線の建設財源が目減りするなどの悪影響を懸念する行政関係者も多い。

 県議会の山本文雄議長はFGT断念に「(政府、与党は)代替策を早急に検討する必要がある。その上で、大阪までのフル規格による早期の全線整備実現に向け、懸命に努力してほしい」とのコメントを発表。特急乗り入れへの言及はなかった。

 また西川知事は談話で、2019年度政府予算の概算要求に、国費の増額を事項要求で盛り込む方針が示されたことに「年末の政府予算案で国費に加え、十分な貸付料(新幹線施設使用料)の確保などの財政措置を講じるべきだ」とコメントした。

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