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 テニス界ではレジェンドとなっている絶対王者のビヨン・ボルグと、問題児として知られているジョン・マッケンローが繰り広げたウィンブルドン決勝戦、そして試合までの道のりを、二人の選手がたどった苦悩を交えて描いた作品です。アメリカでは昨年公開され、当時現地で鑑賞した時は本当に素晴らしい出来上がりだったので、こうして日本での公開が決まって嬉しいばかりです!

 ボルグを演じるのは、『ストックホルムでワルツを』のスベリル・グドナソン、マッケンローを『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフが演じています。常にクールでハンサム、どこか影があって、実は輝かしいキャリアと裏腹にチャンピオンとしての重圧に押しつぶされそうになっているボルグ。そんな彼とは対照的に、口は汚いし、審判に噛み付くマッケンローの問題児ぶりは当時「悪童」と言われたのも納得です。

 このマッケンローを演じるシャイア自身、ハリウッドではとんでもない「悪童」として知られていて、酒気帯び運転で大事故を起こしてしまったり、酔っ払ってドラッグストアに不法侵入したり。2014年のベルリン国際映画祭では、「僕はもう有名じゃない」という紙袋を頭からすっぽり被ってレッドカーペットに登場した、かなり変わった人です。でも演技力は天才的で、数多くの監督に愛されている役者でもある。そんな彼が地で演じているようなマッケンローは、まさにパーフェクト。決勝戦のシーンでは、滴る汗、目線のやり場、全てのディテールが完璧で、手に汗握る緊張感を与えてくれるはずです。★★★★★(森田真帆)

8月31日(金)から全国公開

監督:ヤヌス・メッツ

出演:スベリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ、ステラン・スカルスガルド

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