車いすに乗ったままパフォーマンスする猪狩ともかさん(右から2人目)=8月26日、東京都内

 4月に強風で倒れた案内板の下敷きになり、腰の骨を折るなどの大けがを負った、アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが、東京・秋葉原の常設劇場で行われたライブに車いすで登場し、約4カ月ぶりにステージ復帰を果たした。

 猪狩さんは脊髄損傷で両下肢がまひし、通常の社会生活すら難しい状況に追い込まれた。しかし「もう一度ステージに立ちたい」との思いから入院先の病院で懸命にリハビリを続けてきた。

 ステージ上でファンの大歓声を浴び、車いすに乗ったまま手を大きく振ってパフォーマンスを行った猪狩さん。涙ぐみながら「なんで私が…と思ったこともあります。でも毎日皆さんが力強い声援を送ってくれて、私には帰る場所があるということが、前向きに頑張れる原動力になりました」とファンに感謝した。

 その上で9月9日にプロ野球の試合の始球式を行うほか、今後、パラスポーツや、グループの曲の作詞に挑戦することも報告。「私が強く生きて夢をかなえていく姿を皆さんに見ていてほしい」と力強く語っていた。

 「仮面女子」は福井県鯖江市の「めがねのまちさばえ大使」に任命されている。猪狩さんは、8月31日から大阪市の京セラドーム大阪で開かれる鯖江PRイベントにも出演。同日のプロ野球オリックス―西武戦で牧野百男市長と始球式に臨む。

 猪狩さんは10月13日に開幕する福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会)の開会式に出演することも決まっている。

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