政府、与党とJR西日本が、新幹線と在来線を直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の北陸新幹線への導入を断念する方針を固めたことが8月24日、関係者への取材で分かった。既に九州新幹線でも見送られており、約20年間にわたって総額500億円を開発に投じたFGTの新幹線への導入計画が、全て頓挫することになる。

 FGTは、まず九州新幹線長崎ルートに導入する予定だったが、開発の遅れなどで実用化のめどが立たず、断念。これに伴い北陸での導入も難しいと判断した。

 ただ、近畿日本鉄道が在来線区間での活用を検討する動きもあり、国土交通省は2019年度以降も関連予算(18年度は9億円)を縮小しつつ開発を続ける方針だ。

 与党は27日に整備新幹線建設推進プロジェクトチームの会合を開き、対応を協議する。

 北陸新幹線は、金沢―敦賀が23年春に開業予定。未着工の敦賀―新大阪が完成するまでの暫定措置としてFGTを導入し、北陸と大阪の直通運転を検討していた。導入できないと、敦賀駅で新幹線と在来線の乗り換えが必要になる。

 FGTは、車輪の間隔を変えることで線路幅の異なる区間を直通で走行できる。しかしこれまでの走行試験で、台車の車軸に摩耗が生じるなどの技術的課題から開発が難航していた。

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