電柱が倒れ塀などが壊れた民家=8月24日午前10時ごろ、福井県越前市湯谷町

 強い台風20号は8月24日未明に福井県内に最接近し、各地に記録的な暴風と大雨をもたらした。吹き飛ばされた屋根が約100メートル先の住宅地に落下し、数棟の外壁やカーポートが壊れるなど突風による被害が相次いだ。割れた窓ガラスが刺さるなどして県内で3人が負傷した。

 ⇒【画像】台風の影響で屋根落ちる

 24日午前11時現在の県のまとめなどによると、同日午前1時40分ごろ、大野市花房の民家の窓ガラスが割れ、台所にいた70代女性が左足をけがした。越前市松森町でも同日未明、80代女性が自宅の窓ガラス片が足に刺さり切り傷を負った。南越前町の国道305号で70代女性が車を運転中、突風にハンドルを取られ歩道に乗り上げ横転。右手首を負傷した。

 越前市湯谷町の坂口小では、校庭のプレハブの器具庫が吹き飛ばされ、コンクリートの基礎だけが残った。このほか敷地内の樹木3本が倒れた。併設の武生二中坂口分校でもガラスが割れるなどの被害があった。坂口小の谷川雄司校長(56)は「グラウンドで竜巻が発生し局地的に被害が出たのではないか。夏休み中だったのが不幸中の幸い。授業中だったら大変だった」と片付けに追われていた。

 小浜市和久里では23日午後11時25分ごろ、あめ製造工場の屋根が吹き飛び、約100メートル西の住宅地に落ちた。住宅数棟の外壁やカーポートが損壊したほか、直撃を受けた電柱が折れて車が破損。同市や若狭消防本部によると、工場の屋根は金属製で約6メートル四方。強風で木枠ごと吹き飛んだとみられる。築5年の自宅の屋根や外壁、窓ガラスが損壊した男性(46)は「家族が無事でよかった」などと話した。

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