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 全編ABBAの楽曲に彩られたブロードウェイ・ミュージカルを映画化した前作は、世界的に大ヒットを記録した。その10年ぶりとなる続編で、舞台も10年後。メリル・ストリープが演じたドナは既に亡くなっていて、ホテルを引き継いだ娘のソフィが新装オープン・パーティーを成功させようとするが…という話。

 そんな現在パートに、ドナがソフィの3人の父親候補と出会う過去パートが絶妙に交錯する。鏡、窓、階段などを巧みに用いて時空を行き来させる演出はとても映画的で、ミュージカル場面の虚構性とよくマッチしている。また、若きドナを演じるリリー・ジェームズもハマり役だ。『シンデレラ』『ベイビー・ドライバー』などで今やハリウッドの人気女優となった彼女がいたから10年ぶりに続編を作る気になったのでは?と思えるほど。もちろん、前作でブレイクしたソフィ役のアマンダ・セイフライドも、そのノーブルな魅力がエーゲ海の島によくなじんで、まさに適役といえる。

 そして、メリル・ストリープも、今回は出番こそ少ないものの、最も効果的に“おいしく”登場するはずだったのだが…。それをぶち壊したのが、シェール。否、歌手であるシェールのキャスティング(彼女に非はない)が、全てのミュージカル場面を、つまりはこの映画そのものを台なしにしてしまった。今からでも彼女の登場シーンを全カットできないものだろうか? ★★★☆☆(外山真也)

監督・脚本:オル・パーカー

出演:アマンダ・セイフライド、リリー・ジェームズ、メリル・ストリープ

8月24日(金)から全国公開

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