昨年12月に開かれた自民党福井県連定期大会の来賓あいさつで、会長人事について意見を述べる滝波宏文氏(左)=サンドーム福井

 来夏参院選福井選挙区の自民党公認を巡り、現職の滝波宏文氏から提出されている公認申請は8月17日の福井県連執行部会で議題として扱われず、7月の役員会に続いて協議は進展しなかった。昨年12月の県連会長人事で混乱を招いたことについて滝波氏から執行部に謝罪がなく、異議申し立てを撤回していないのが理由。

 会合後、会長の山崎正昭前参院議長と幹事長の斉藤新緑県議会議員が記者団に説明した。

 山崎会長は「1次公認が済んで2次、3次といくのだろうが、(滝波氏に対し)大変厳しい意見もあれば、(滝波氏が)現職でもあるという声もある」と述べた。その上で「滝波氏は異議申し立てを撤回し、執行部会で謝罪するのが筋だ。(それがないため)全く進展していない。だから苦慮している」と語った。

 斉藤幹事長は、滝波氏が8月中旬に面会に訪れたことを明らかにした。「手順を踏んで選出した会長人事を踏みにじろうとしたにもかかわらず、『自分の行動は正しかったけど、混乱させて申し訳なかった』という感じだった。自分が何をしたのか、肝心要のことを全然分かっていない」と不快感をあらわにした。

 公認申請の協議が進展しなかったことについて滝波氏は福井新聞の取材に「自分自身に至らない点があった。(山崎会長ら県連執行部に)頭を下げてお願いしていくしかない」と話した。さらに「県内であいさつ回りすると『(県連会長人事を巡る混乱を)なんとかしてほしい』という声を本当によく聞く。修復に向けた第一歩となるよう行動していきたい」と強調した。

 福井選挙区の自民公認を巡っては、滝波氏は6月25日に山崎会長宛ての公認申請を県連に提出した。県連は7月14日の役員会で取り扱いを話し合ったが、正式な書類でなかったこともあり、協議に至らなかった。公認の手続きは県連が本部に上申する流れで、原則として県連の判断が尊重されるため、本部が7月20日に発表した第1次公認候補に滝波氏の名前はなかった。

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