福井地震が発生した当時の写真と、カラー化したものを切り替えて見ることができる

 福井地震の被災状況や復興の歩みを鮮明な画像で―。福井新聞社(本社福井県福井市)は、70年前撮影された福井地震の白黒写真を人工知能(AI)を使った技術でカラー化し8月17日、ネット上で公開を始めた。

 ⇒70年前の福井地震の写真をカラーで公開

 カラー化したのは、連合国軍総司令部(GHQ)が撮影し米国立公文書館が原版を所蔵する写真や、当時の県秘書課長が作成したとみられる写真アルバムに収録されていた写真計34点。福井新聞社が設けた特設ページ「激震 福井地震」の写真コーナーをリニューアルした。元の白黒写真とカラー化したものを切り替えて閲覧できる。

 倒壊した九頭竜川の舟橋を人々が渡る写真は、服や堤防の木々、川、空などが着色されている。壊れた店の跡地にできた露店で女性が食料品を買っている写真は、復興に向かって歩みを進めていこうとする人々のたくましさがカラー化でより伝わってくる。

 カラー化技術は、早稲田大理工学術院石川博研究室の飯塚里志研究院講師らが、科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環として開発した。大量の画像データから色情報をAIに学習させることで、自然な色付けを実現したという。

 カラー化前の白黒写真の多くは、福井県立歴史博物館(福井市)で8月19日まで開かれている特別展でパネル展示されている。

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