しかし、きゅうりはとても水を必要としていることが伝わってくるのです。8月に入って、その実は歪んで、色もまだらとなり、短く縮んでしまっているのです。

 この暑さには私自身の体調も不調がちで、その日の体に聴きながらの毎日です。しかし、きゅうりの状況を思うとき、収穫を目的とするならば買ってくれば済むことです。けな気なその命を思うとき見過ごす事はできないようにおもわれます。夕方の少し暑さが和らいだころを見計らって、水やりする元気があるかを体に確かめて、いっぱいに張ったバケツを台車に積んで運び、小さな容器で汲みながら一本ずつしっかり地面に水がしみ込むまでに繰り返し、繰り返しやりました。

 近くの畑では幾組かのご夫婦は毎日、朝晩欠かさず畑に来られているようです。どうして、毎日朝晩来ないといけないほどのやることがあるのだろうかと他人事ながら思っていたのです。しかし、みなさんは以前から水やりをされていたのでしょう。たくさんのペットボトルに水を入れて運んでおられたようでした。ペットボトルを使う方法もあったのです。その方法もやってみました。しかし、草のマルチで覆っているとはいえあまり一度にどっと根に水をやると、根がむき出しにされてしまうことがわかりました。

 それで水くみ用のタンクに持ち上げられるだけの重さの水を入れて車で運んで、じょうろで、根が広がっている範囲に土に水がしっかりしみ込むまでに繰り返し何度かやることにしました。それを見て、娘や孫娘たちも手伝ってくれるようにもなり、楽しくみんなで水やりもできたのです。

◆食事に手を焼かせる孫

 家族には十分以上に次々と畑の収穫物があるので、その収穫物が新鮮なうちに料理していただかなければなりません。この夏場の食事は家族にとってとても大切なことです。ところが、うちには、食事に大変手のかかる面倒な人が一人いるのです。

 食べ盛りのはずの孫息子は、賞味期限は?誰が作ったのか?いつ作ったの?から始まる、理屈優先真っ最中の中学生の孫息子の存在です。

 保育園時代までは野菜でも何でもよく食べた子なのですが、小学校に入学して以来の学校給食の影響もあってでしょうか、食事に対するわがままさ?からなのでしょうか。その食べなさ加減はエスカレートするばかりです。我が家のメニューはどちらかといえば和食的メニュー。学校給食のメニューとの対比からの食欲不振でしょうか。そんな孫には、これまでの無農薬、有機栽培の私の畑作りの思いなど全く通じていないようです。

 家では、肉、キノコ類は一切食べようとはしません。好きなものといえば、野菜入り餃子。ご飯といえば、粉わかめなど何かを掛けたご飯。何もかけない御飯はほとんど食べません。玄米のおにぎりに醤油を塗ってゴマ油で焼いた焼きおにぎりは今でも大好きで何個でも食べてしまうのです。

 弁当には私におにぎりを作ってほしいというのです。その ‘おにぎり’とはわかめと梅干を入れたおにぎりです。きちんと作られた梅干入りのおにぎりは夏場には防腐剤の役目もあり、体にはいいとおもうので、朝ご飯を食べようとはしないこの孫を含めて、孫たちのためにも極力作るようにしています。どうもわかめや、梅干し・ちそと、ご飯の入れ具合による味や塩加減が孫にとっての是、非の基準になってでもいるのでしょうか。

 しかし、何かをご飯に掛ければ食べるなら…、と折れるに折れて、家での食事にあまり意欲的でない孫の我が家のメニューの一例です。

・茄子のかば焼き風丼
・すき焼き風玉ねぎ丼(玉ねぎが主で、中玉玉ねぎなら5個以上は入れます。最近では肉も入れても本人は食べませんがOKになりました。)
・野菜入り焼き飯
・オムライス
・魚入り餃子(主としてお刺身用の鯛または鰺。嫌いな椎茸も細かく切って入れてしまいます)
・魚入り豆腐ハンバーグ(臭みの少ない刺身用の魚とたっぷりのねぎ、青じそ、レンコンなど、ある野菜もいれます)
・ピーマンと上乾シラスのふりかけ(ピーマンを細かく切って、上乾シラスと少量のゴマ油で炒め、味噌、醤油で味付けし、半ずりゴマを混ぜる)
・食べるに追いつけずはじけそうにまでふくらんだ枝豆の塩味御飯。

 そして、この夏には、毎日のように取れるオクラ、さっとゆがいて、細かく切って納豆と混ぜていただくのですが、細かく切っているうちに、トマトなども細かく切って入れ、調味料としてキムチや梅干しやそのちそを細かくたたいて入れると喜んで食べています。大人はさっとゆがいて大きく斜め切りにしてソフト削り節、醤油をかけたシンプルな食べ方が一番のようにおもいます。

 このように畑で採れたものを家族の好みや野菜の特性を生かしながら、料理することは孫の並々ならぬ気ままのおかげでかえって作る楽しみにもなっています。

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