全国から寄せられた支援の道具で稽古に励む北陸高校弓道部の部員たち=8月9日、福井県福井市の県立武道館

 歌手のさだまさしさんが設立した公益財団法人「風に立つライオン基金」が主催する「高校生ボランティア・アワード2018」に、18年間継続しているチャリティー弓道大会が評価された北陸高校弓道部が参加する。昨年末に弓道場が火災で全焼するという困難を乗り越え、今年も5月に開催。8月21、22日に東京で開かれる同アワードで2年生部員14人が取り組み内容をブース発表し、全国から道具類が寄せられるなどした支援に対する感謝を伝える。

 同アワードは、社会福祉活動や国際交流、環境保全活動などに取り組む全国の高校生を顕彰するイベントで、「高校生が日頃から続けているささやかで偉大な活動」を応援しようと2016年にスタートした。今年は147校のエントリーに対し、ポスター選考を通過した87校が参加する。会場の東京国際フォーラムには学校ごとにブースが設けられ、来場者に活動を発表する。

 チャリティー弓道大会はOB会と協力して毎年開き、参加費の一部や会場で行った募金を日本ユニセフ協会に寄付している。18回目となる今年のチャリティー大会は県立武道館で開催。前年より約40人多い307人が県内外から集まった。

 前チームの女子主将だった細川茉奈美さん(3年生)は「何もない状態からできるのか不安でいっぱいだった」と振り返る。ただ「代々続いてきた大会を私たちが終わらせるわけにはいかない。何としても」(3年生の五十嵐紗華さん)との思いから、越前市の弓道場でリハーサルするなどして開催にこぎ着けた。

 当日は道具を寄付してくれた支援者らの参加もあった。「びっくりするくらい多くの方が来てくれて、頑張ってねと声を掛けてくれた」と話す嘉川楓香さん(3年生)は、運営を担いながら自身も出場。感謝の気持ちを伝えることができたと喜ぶ。

 同アワードには昨年に引き続いての参加。伝統になりつつあるチャリティー大会を部員手作りのパンフレットを配りながら発表する。現チームの男子主将を務める中出勇貴さん(2年生)は「弓道を通じて心技体の大切さを学んでいる。仲間と楽しく明るく弓を引く“明弓(めいきゅう)”の精神を伝えたい」と意気込んでいる。

 同行する坪田恭幸監督(37)は「チャリティー大会を続けてきたことで、全国の皆さんが支援してくれたと思う。活動は小さな一歩かもしれないけれど、その一歩の積み重ねが大きなものにつながっていくことを伝えてほしい」と温かく見守っている。

 同アワードには、視覚障害者の支援活動などに取り組む足羽高JRC部も参加する。

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