寒冷渦とは、上層に現れる発達した長波の谷から切り離された寒冷型の低気圧をいい、地上(海上)では明確には見られない。寒冷渦は持続性があり気層の不安定性が強く大雨が降りやすい、と「気象の辞典」にあります。台風12号の異常な動きは寒冷渦によるものと報道されています。

  夏の台風は迷走型と言われますが、今年の台風12号の動きは過去に例を見ないものでした。7月25日、日本の南海上1600kmの沖の鳥島付近で発生した熱帯低気圧はその後台風となり、27日に小笠原諸島付近に進み、北上した後西に向きを変えて伊豆諸島を経て三重県に上陸。九州から南に進んで蛇行した後、8月3日に中国大陸で熱帯低気圧にかわりました。

 一方、寒冷渦は7月15日に北極と繋がる寒気の一部が中央シベリア高原で分離し、南東進しオホーック海を経て千島列島中部から南南西へ進み、7月27日には伊豆諸島近海へ達しました。経路図に青色で示したのが寒冷渦の日本近海での動きです。

 7月は、梅雨明け後は高温が続き、福井県内の気象は降水量は梅雨期にまとまって降りました。しかし、10日の梅雨明け後はほとんど降らず、福井は6.5mm、敦賀は1.5mmなどとなっており、月のトータルでは平年より多くなりました。

 気温は平年より3℃前後高く、福井はプラス3.1℃で、県内の全観測所で観測開始以来の一位となりました。日照時間は全県で多く大野では2倍近く多照となりました。観測値の順位は表に付記しました。

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