経口補水液作りを実演する和田志保美さん。100%オレンジジュースなどの材料を混ぜ合わせるだけで簡単に作れる=福井県福井市の県済生会病院

 猛暑が続き、熱中症の予防として「経口補水液」が注目されている。汗で失われるナトリウムなどの電解質やエネルギー源を補うもので、水やお茶よりも効果が高い。ドラッグストアやスーパーなどで売られているが、実は果汁100%のオレンジジュースをベースに自宅でも簡単に作れる。多くの熱中症患者に対処してきた福井県内の救急看護認定看護師に聞いた。

 教えてくれたのは、福井県済生会病院(福井市)救急センターの和田志保美さん。汗をかくと、水分とともに体の維持に必要なナトリウムやカリウムが失われる。経口補水液はこれらの電解質やエネルギー源のブドウ糖を補給する。

 経口補水液1リットル分を作る場合の材料は、果汁100%オレンジジュース200ミリリットル、水800ミリリットル、塩小さじ1杯、砂糖大さじ2杯。これらを全てボウルなどの大きめの容器に入れ、よくかき混ぜると出来上がり。「100%オレンジジュースにはカリウムが含まれており、飲みやすい味わいにもなる」(和田さん)。

 熱中症は高温多湿、無風、日射が強い気候時に起こりやすく、脱水、体調不良、寝不足などが要因となる。めまい感、だるさ、ふらつき、頭痛、吐き気などの症状が前兆となる場合が多い。和田さんは「お茶や水には塩分などが含まれていないので、スポーツや野外活動などの際は、できるだけ経口補水液を準備してほしい」と話す。発汗よりも多くの電解質が失われがちな嘔吐、下痢による脱水症状にも有効という。

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