日本ボクシング連盟の緊急理事会を終え、取材に応じる山根明会長=8月7日午後、大阪府大阪市

 日本ボクシング連盟の一連の問題で、福井県内の関係者からは今秋の福井国体の競技開催を危ぶむ声が上がっている。各団体では、日本連盟の動向を注視しつつ、予定通りの開催に向け準備を続ける姿勢を示している。

 福井県スポーツ協会の丹羽治夫専務理事は「今は中央の動きを見ているしかない。(日本連盟の)人事が代わることと、福井国体開催は別問題」としながらも「ごたごたに巻き込まれて、(競技が)やれなくなるのではないかと危惧している」と話す。

 福井国体にボクシング競技で出場する県勢選手の選考は、既に行われており、不備はなかったという。丹羽専務理事は「せっかくここまで強化してきた選手に悪影響が及ばないよう願うばかりだ」と不安をのぞかせた。

 福井県国体推進局の国久敏弘局長は「国体でボクシング競技ができなくなるとは考えていない。できなかったら大変なこと」とし、日本スポーツ協会などの動きを見守る構えだ。その上で「競技が行われることを前提に、しっかりと準備を進めていく」と強調した。

 福井県ボクシング連盟の関係者によると現在、福井国体のプログラム作成の準備中。日本連盟からは一部、運営に携わる関係者の名簿が届いたが、「半日や一日で状況が変わる」日本連盟の動き次第では、会長を含めた名簿変更の可能性もあり、プログラム作成が間に合うかが心配だという。

 福井国体の運営については県連盟が中心となって着々と準備。近隣の連盟などから支援もあるといい、影響は少ないとみている。ボクシング競技は10月4~8日に福井市の県産業会館で予定されている。

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 日本ボクシング連盟は8月7日、助成金の流用や過去の暴力団組長との関係を認めている山根明会長(78)への批判の強まりを受け、大阪市内で緊急理事会を開いた。山根会長は終了後、自身の去就について理事会から一任されたことを明らかにし、8日正午に表明する考えを示した。「進退は決めていない」としたが「男としてのけじめを話すので時間をください」と、辞任の可能性もにじませた。

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