インターハイ陸上女子ハンマー投げ決勝 大会新の54メートル60をマークした渡邉ももこの5投目=8月5日、三重県伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢

 【全国高校総体(インターハイ)陸上女子ハンマー投げ】

 雄たけびとともに勢いよく放ったハンマーは一番遠いところに落ちた。陸上女子ハンマー投げの渡邉ももこ(敦賀)が54メートル60の大会新で逆転優勝を飾った。「50メートル台を出せず、苦しいときもあった。練習でやってきたことが、ようやくまとまってくれた」とうれし涙を流した。

 暫定4位で進んだ上位8人で争う4投目以降の投てき。それまでの投てきがやや左に流れていた。中山東コーチと相談し「体の向きを少し右に変えよう」。2人の意見が一致した。

 前日練習で54、55メートルを出したいいイメージだけを頭の中で繰り返して臨んだ5投目。弱点だったターンの入りが決まった。「ハンマーが(スピードに乗って)走る感じがあった」。勢いに任せるだけだった。

 上位3人が大会新を出した激戦。優勝候補の一人として注目を浴び、重圧もあった。1投目はまさかの40メートル台と出遅れたが中山コーチのげきが後押しした。

 互いに納得いくまで練習した。調子が上がったのは大会1日前。中山コーチは渡邉と握手を交わし「持てる力を存分に発揮してくれた」と手放しで喜んだ。渡邉は表彰台の一番上で満面の笑み。「一生の思い出になりました」。

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