福井県福井市居倉町で発生した土砂崩れによる全面通行止めが続く国道305号=8月2日午前11時5分ごろ(同市赤坂町から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 ■バスほどの巨石も

 福井県福井土木事務所によると居倉町の土砂崩れは、305号から高さ約60メートルの地点から斜面が崩れ、崩落したのり面の国道までの長さは約100メートル。道路第二課の安井幸市郎課長は、大量に転がる巨石が復旧を妨げていると話す。「人間以上の大きさの巨石がまだたくさんある。国道上にはバスほどの岩もある」。現在、巨石を撤去中で、地質調査が終わり次第、復旧のための設計に取りかかる計画だ。

 ■PRの絶好機だが

 305号は南越前町からあわら市にかけて福井県内の海岸付近をドライブでき、関西や中京からも観光客が訪れる人気のルート。9、10月に開催される国体、全国障害者スポーツ大会は来県者に越前海岸の魅力をPRする絶好機だが、全面復旧の見通しは依然不透明。一丁来には国体期間中、剣道、柔道の関係者が宿泊する予定で、藤上さんは「予定通り泊まってもらえるのだろうか」と懸念する。

 越前海岸観光協会連合会の今村真美子会長はさらにその先を心配する。「越前がにのシーズンまでに開通しないと影響も大きくなる。水仙まつりもあるので、できるだけ早く通れるようになってほしい」と切実に話していた。

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