岩やがれきが散在する「仏御前の滝」の遊歩道=7月31日、福井県大野市仏原

 ことし2、3月に発生した雪崩の影響で福井県大野市仏原の観光地「仏御前(ほとけごぜん)の滝」の閉鎖が続いている。国道158号沿いの登り口から滝へと続く遊歩道に雪でなぎ倒された木々や岩などが散在、道の一部も崩れ、雪崩の爪痕が色濃く残っている。工事の重機が入るのは難しく、今季の開放は難しい見通しだ。

 遊歩道(約300メートル)は例年、雪解け後の4月から11月下旬にかけて開放され、夏場には涼を求める観光客が足を運ぶ。

 ことし2回起こった雪崩は大野市によると、ともに遊歩道沿いの斜面から発生したとみられる。雪は下を通る国道の佛御前滝洞門スノーシェッド周辺を埋め、市街地と和泉地区との間で数日間通行止めとなった。現在、遊歩道は滝に近い100メートル余りの区間が土砂やがれきで覆われている。

 登り口からしばらく歩くと高さ10メートル近い木々が根元から倒れ、コンクリートの階段をめくり上げている。その先も斜面から外れた落石防止用のネットや大きな岩、なぎ倒された木々が道をふさぎ、道沿いに常設されていた安全柵は根元のコンクリートから崩落している。滝の水が流れ落ちる斜面にも大きな岩やがれきがたまっていた。

 復旧工事を検討している市は「道幅が狭いため人力に頼る部分が多く、修理には時間がかかる。来シーズンには開放できるよう努力していきたい」(上藤正純商工観光振興課長)としている。

 ■仏御前の滝 日本百名山の一つ、荒島岳(1523メートル)の麓にあり、平清盛が愛した舞の名手「仏御前」が顔や髪を洗ったと伝わる。落差は約100メートル。3段にわたって豪快に流れ落ちる光景が知られる。

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