~「ふくい四季のしあわせ綴り」とは~
福井の地で脈々と続いてきた四季折々の伝統行事、風習、食文化。何気ない日々の暮らしの中に受け継がれているコトやモノにこそ、わたしたちが「しあわせ」を感じられる理由があるのではないでしょうか。そんな「しあわせの歳事」の数々を、福井県がこのほど「ふくい四季のしあわせ綴り」としてまとめました。それらを深く知り体感すれば、この福井がもっと好きになり、さらにはそれぞれのしあわせの再発見につながることでしょう。 

「ふくい四季のしあわせ綴り」の中から、今回はこの8月に見られる主な「伝統行事」をいくつかご紹介します。ぜひ足を運んで体感してみてはいかがですか? 

 

(1)華やかな山車(だし)の巡行「ふくい祇園(ぎおん)まつり」/8月上旬/福井市西木田

ふくい祇園まつり

ふくい祇園まつりは、今から約340年前に5代藩主の松平昌親(まつだいらまさちか)が振興をはかったものです。旧北國街道沿いの北と南にある牛頭天王社(松本の簸川(ひかわ)神社、木田の木田神社)で祭事を行うことにより、疫病災厄(えきびょうさいやく)がよそから入らないようにとの願いが込められています。明治時代に一時途絶えましたが、1995年に地域住民によって再開され、現在まで盛大に開催されています。ご神体を乗せた神輿「御鳳輦(ごほうれん)」や派手なあんどん山車が街中を練り歩きます。

【日時】 8月上旬
【場所】 木田神社(福井市西木田2丁目6-27)

 

(2)世代を超える踊りの輪「やっしきまつり」/8月上旬(やんしき踊りは通年)/鯖江市桜町

やんしきまつり

やんしき踊りは、嶺北・丹南地域に広く伝わる盆踊りで、鯖江が発祥の地とされています。かつてはたくさんの踊りがありましたが、現在は「伝助・やんしき・江州・追分け」の踊りを総称して「やんしき」と呼ばれ、地域住民に受け継がれています。西山公園で開催される「やっしきまつり」では、子どもから大人までが輪になって、やんしき踊りを楽しみます。

【日時】 8月上旬
【場所】 西山公園(鯖江市桜町3-8-9)
【問い合わせ】 鯖江市教育委員会事務局文化課 電話0778-53-2257
【詳細URL】 https://www.city.sabae.fukui.jp/bunkazai/134.html

 

(3)舞い、唱う念仏「奥窪谷(おくくぼたに)の六斎念仏(ろくさいねんぶつ)」/8月13日/小浜市西相生

3.奥窪谷の六斎念仏

1月16日の仏法始めと、お盆の8月13日、14日、17日(十七夜)など、2月から10月までの毎年14日の念仏講に行われる伝統行事です。松永村(小浜市門前)のダンゴ善という人物から伝えられたといわれています。小学生、中高生、青年が3人1組となり、踊りながら念仏を唱え、無病息災(むびょうそくさい)と家内安全を祈ります。伝統を継承するため保存会が結成され、熱心な練習も行われています。

【日時】 8月13日
【場所】 小浜市西相生
【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/hozonkai-okukubotani.html

 

(4)勇壮な火の祭典「火勢」/8月14日~15日/おおい町福谷

火勢

江戸時代中期から続くとされるおおい町福谷の火勢山(桟敷山)山頂で行われる、火災鎮護や五穀豊穣を祈願する火祭りです。木の柱に茅の束を縛り付けた横木をつけ、木の葉のような形にして点火します。一夜だけの火勢はカタマツといわれて嫌われるため、必ず2晩続けて行います。種火は京都の愛宕神社からもらってきたものを使用しています。

【日時】 8月14日~15日
【場所】 伊射奈伎(いざなぎ)神社、熊野神社(おおい町福谷字宮前48-7)
【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/fukutani-ogase.html

 

(5)伝統継ぐ殿様行列「谷はやし込み行列」/8月15日/勝山市北谷町

谷はやし込み行列

もともと小正月の神事として「谷のお面さん」の御開帳とあわせ、五穀豊穣を祈願して行われていましたが、1972年に過疎化等により途絶えてしまいました。しかし2000年に地元出身者が中心となり、お盆の帰省時期にあわせ復活。現在も市内外の有志たちが力を合わせて毎年開催しています。行列は殿様行列を模しており、当日は殿様や弁慶に仮装した一行が地区を練り歩き、神社の境内で謡(うたい)、三番叟(さんばんそう)、神楽(かぐら)などの芸能を奉納します。

【日時】 8月15日
【場所】 勝山市北谷町谷区
【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/nintei2/1-taninohayashikomi.html

 

(6)盆踊りで地域が一つに「舟寄踊(ふなよせおどり)」/8月15日/坂井市丸岡町舟寄

舟寄踊

毎年旧盆の8月15日に、舟寄地区にある白山神社前の旧北陸街道で、浴衣や早乙女姿などの地域住民らが賑やかに踊りを楽しみます。戦国時代、朝倉義景(あさくらよしかげ)の家臣・黒坂備中守(くろさかびちゅうのかみ)が姉川の合戦に出陣する際に、領民たちが武運長久を祈り、士気を鼓舞するために踊ったのが起源とされます。江戸時代、宿場に泊まった旅人や土地の農民たちが踊り明かしたともいわれ、雲助踊りと呼ばれることもあります。

【日時】 8月15日
【場所】 白山神社前、旧北陸街道(坂井市丸岡町舟寄)
【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/hozonkai-funayose.html

 

(7)昔ながらの素朴な「上野の盆踊り」/8月15日/南越前町上野

上野の盆踊り

南越前町上野の栄泉寺で毎年8月15日に催される盆踊り(はねそ踊り)は、江戸初期に門間用水(上野用水)が完成したことを祝い始まったとされます。雨乞いの「とどら踊り」から始まり、「はねそ踊り」を中心にしながら、最後「千本搗(せんぼんづ)き」で終わるという、一連の流れが守られています。太鼓などの楽器伴奏が入らず、音頭取りの地唄と踊り手の合いの手で構成されます。

【日時】 8月15日
【場所】 栄泉寺(南越前町上野33-5
【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/ueno-bonodori.html

 

(8)厳かに、精霊を送る「精霊船送(しょうらいぶねおく)り」/8月15日(菅浜)、8月16日(和田)/美浜町菅浜、和田

精霊船送り

祖先の霊を海へ送る盆行事です。菅浜地区の精霊船は麦藁、茅、竹を材料に作られていて、長さ6mにおよびます。各家で仏壇に供えていたお供えものや花などを船に入れ、その年に初盆を迎える家族の代表が乗り沖へ出ていきます。和田地区では、その年初盆を迎えた人の数の瓜などで作られた人形が乗せられます。墓参りを終えた人々はお墓に供えてあったものを船に積み、船の灯篭に火を灯し、海に送り出します。

【日時】 8月15日(菅浜)、8月16日(和田)
【場所】 美浜町菅浜海岸、和田海岸
【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/sugahama-shoraibune.html

 

(9)歴史ある若狭能「若狭能倉座(わかさのうくらざ)の神事能」/8月19日/若狭町気山

若狭能倉座の神事能

旧若狭国に伝わっていた猿楽の流れを汲んだ流派、若狭能倉座が伝承している能です。室町時代に台頭し、小浜藩・酒井家の保護を受け若狭地方で代表的な座になったとされます。「風折能」は台風が多くなる時期を控え、収穫前の農作物が被害を受けないようにと五穀豊穣を祈るもので、8月19日に宇波西(うわせ)神社、20日に美浜の弥美(みみ)神社で風祈能が上演され、10月28日には新穀感謝祭能などが上演されています。

【日時】 8月19日
【場所】 宇波西神社(若狭町気山129-3)
【問い合わせ】 (一社)若狭三方五湖観光協会 電話0770-45-0113
【詳細URL】 http://www.wakasa-mikatagoko.jp/search/entry/tourism-047.html

 

いかがでしたか? ぜひ足を運んで伝統行事の雰囲気を感じてみてください。
これらの伝統行事の詳細は、福井県のHP「ふくい四季のしあわせ綴り」で見ることができますよ。

 

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