「優勝してチームに勢いをつけたい」と話す空手道成年女子の片山文香=福井県敦賀市の敦賀気比高

 大学卒業後の競技続行を決意し、覚悟をもって福井県敦賀の地を踏んだのは3年前。片山文香(ニッテックコンサル)は空手道成年女子組手の切り札としてのみならず、最年長の精神的支柱としてチームふくいを背中で引っ張っている。すべては「福井国体で日本一になって競技人生を締めくくる」ためだ。

 京都の空手一家に生まれ、4歳から道着を着ることに疑問を持たなかった。地元の名門華頂女子高時代には、2年生でインターハイ団体制覇。高校の恩師に「努力の天才」と言わしめた。兄、姉の後を追って近畿大へ進み、1年からレギュラーを張った。

 身体能力は決して高くない。最大の武器は「負けず嫌い」だ。大学2年の大事な試合でベンチに下げられ、悔しさのあまり試合中に陰で涙した。男子選手に頼み込んで組手を重ねるなど、考え得ることは何でもやった。3年の全日本団体選手権で、副主将として準優勝に貢献。だが心残りは日本一だった。

 どっしりと構えて相手の隙をうかがい、カウンターを狙う。秋吉克美監督は「構えた瞬間に、相手に入ってこさせないプレッシャーの強さがある」と評する。

 「社会人である以上、両立は当たり前」とフルタイムで働き、敦賀気比高でコーチの傍ら練習できるのは週2回程度。週末は近畿大で胸を借りているが、練習量は学生時代の3分の1になった。来敦1年目は苦しんだ。

 今は「人生で一番空手をやるのが楽しい」。誰よりも笑顔で福井国体を迎えるつもりだ。

 ■片山文香(かたやま・あやか) 京都府出身。華頂女子中高から近畿大へ進み、3年のときに全日本学生団体選手権で準優勝。2015年から福井県敦賀市の総合建設コンサルタント会社「ニッテックコンサル」に勤務。身長161センチ、体重58キロ。26歳。

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